15 それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。
16 信じてバプテスマを受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。
17 信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、
18 蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます。」
きょうの箇所の並行記事は、マタイの福音書28:16~20にありますので、それを参考にしながらイエスのことばの意味を考えてみましょう。ここに記されたイエスの命令を「大宣教命令」と言います。(1)大宣教命令の根拠とは、すべての権威が復活した御子イエスに与えられているということです。イエスは、権威をもって弟子たちを派遣することができる立場にお着きになりました。(2)大宣教命令のゴールは、「あらゆる国の人々を弟子とする」ということです。
弟子化する方法として、具体的に以下の三つのことが命じられています。(1)まず、「行って」という言葉です。人々を弟子とするためには、出て行って人々に福音を語らねばなりません。これが伝道です。(2)次に、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授けるということです。これは三位一体の神の御名によってバプテスマを受けるという意味です。この時までは、ユダヤ教の洗礼、また、バプテスマのヨハネの洗礼などがありました。それらと区別するために、クリスチャンの洗礼は「父、子、聖霊」という三位一体の神の御名によって受けます。(3)第3番目の方法は、イエスが教えてくださったすべてのことを行なうように、人々を教えることです。使徒たちは、イエスから直接学んだことを、他の人たちに教えるようにとの命令を受けました。この中には、当然旧約聖書の教えも含まれます。
17~18節に、いくつかの「しるし」が書かれています。これらの「しるし」は、使徒の働きの中にその成就を見ることができます(ただし、「たとい毒を飲んでも決して害を受けず」という点は、出ていません)。(1)「悪霊を追い出し」は、使徒の働き19:12に、(2)「新しいことばを語り」は、使徒の働き2:4、10:46、19:6などに、(3)「蛇をもつかみ」は、使徒の働き28:3~6に、(4)「病人に手を置けば病人はいやされます」は、使徒の働き19:12、28:8に出てきます。
イエスは、世の終わりまでいつも私たちとともにおられます。イエスの命令は、必ず成就します。きょうも、キリストの権威を受け取り、勇気をもってイエスの弟子として歩みましょう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。聖書に書かれたことは全て言葉どおりになります。主に全て委ね、出てゆき、福音を語ることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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