1 さて、過越の祭りと種なしパンの祝いが二日後に迫っていたので、祭司長、律法学者たちは、どうしたらイエスをだまして捕らえ、殺すことができるだろうか、とけんめいであった。
2 彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから」と話していた。
前回までで、長く続いたイエスのオリーブ山での説教が終わります。マタイの福音書26:1~5によれば、その直後にイエスは弟子たちに十字架の預言をお語りになっています。これは、4回目の十字架の預言です。その預言では、過越の祭りの期間に、イエスが十字架につけられるために引き渡されるということが語られます。
マルコは、「過越の祭りと種なしパンの祝いが二日後に迫っていた」(1節)と書いています。過越の祭りとは、エジプトでの奴隷生活からの解放を記念する祭りです。この祭りは1日で終わります。それに続いて、種なしパンの祭りが7日間続きます。新約時代には、この二つの祭りが合計8日間続く一つの祭りのように語られていました。
そのころ、イエスを殺そうとするユダヤ人の指導者たちが、大祭司カヤパの家に集まって策略を練っていました。(1)その場には、普段は敵対しているサドカイ人(祭司長)とパリサイ人(律法学者)が同席していました。(2)彼らは、イエスをだまして捕え、殺そうと相談していました。「だまして捕える」というのは、民衆の目の届かないところで捕えるということです。その手助けをするのが、イスカリオテのユダです。(3)彼らは、民衆の暴動を恐れていたので、過越の祭りの期間は避けようと相談していました。
この話し合いの背後に、サタンがいることを見逃してはなりません。神の小羊であるイエスは、過越の祭りの間に、十字架にかかって死ぬ必要がありました。なぜなら、それ以外の時、それ以外の方法では、罪の贖いの業が完成したとは言えないからです。そこでサタンは、過越の祭り以外の時に、十字架以外の方法でイエスを殺す計画を立てたのです。もしサタンの意図が実現すれば、十字架の死を通して人類の罪を贖うという神の計画は台無しになります。しかし神は、人の思惑やサタンの策略によって振り回されるようなお方ではなく、ご自身の計画を、必ず成就されるお方です。神の計画は必ず成就すると信じるなら、あなたの生き方はどのように変化すると思いますか。きょうもみこころをなしてくださいと、祈ろうではありませんか。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたのみこころは必ずなります。どうか、私の上にあなたがお立てになった計画がすべて成就しますように。きょうも、私をお導きください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
創世記13~14、箴言 1
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