6 イエスは彼らの不信仰に驚かれた。それからイエスは、近くの村々を教えて回られた。
7 また、十二弟子を呼び、ふたりずつ遣わし始め、彼らに汚れた霊を追い出す権威をお与えになった。
8 また、彼らにこう命じられた。「旅のためには、杖一本のほかは、何も持って行ってはいけません。パンも、袋も、胴巻に金も持って行ってはいけません。
9 くつは、はきなさい。しかし二枚の下着を着てはいけません。」
10 また、彼らに言われた。「どこででも一軒の家に入ったら、そこの土地から出て行くまでは、その家にとどまっていなさい。
11 もし、あなたがたを受け入れない場所、また、あなたがたに聞こうとしない人々なら、そこから出て行くときに、そこの人々に対する証言として、足の裏のちりを払い落としなさい。」
12 こうして十二人が出て行き、悔い改めを説き広め、
13 悪霊を多く追い出し、大ぜいの病人に油を塗っていやした。
きょうの箇所から、イエスの伝道戦略について学んでみましょう。
(1)イエスは12弟子たちを2人ずつ派遣しておられます。1人でなく2人で旅をするというのは、実際的な知恵です。2人なら助け合い、困難を乗り越えることができます。私たちも、この方策を学ぶべきです。
(2)彼らには、汚れた霊を追い出す権威が与えられました。大切なことは、この権威はキリストから委託されたもので、弟子たちの内にあったものではないという点です。弟子たちは、神のみこころに沿ってこの権威を行使するために召されました。私たちもまた、キリストの権威を委託された者です。イエスは、「あなたがたが、わたしの名によって何かをわたしに求めるなら、わたしはそれをしましょう」と約束しておられます(ヨハネ14:14)。
(3)弟子たちは、何の準備もなしに、伝道旅行に旅立つように命じられています。イエスは、「旅のためには、杖1本のほかは、何も持って行ってはいけません。くつは、はきなさい。しかし2枚の下着を着てはいけません」と語っておられます。この命令は、弟子たちに緊急意識を持たせるため、また、彼らを訓練して、完全に神に依り頼む者とさせるためです。
(4)歓迎してくれる家が見つかったら、町を出るまで同じ家に滞在するようにとの命令が下りました。同じ町に長く滞在するようなことが起こらないためです。
(5)福音を受け入れない町を出る時は、足のちりを払うようにとの命令が下りました。当時の宗教熱心なユダヤ人たちには、異邦人の地からパレスチナに戻る時に、汚れを持ち込まないために足のちりを払うという習慣がありました。イエスの弟子たちは、福音を受け入れないイスラエル人は神の国にふさわしくないということを表明するために、この行為を実行しました。
以上のことから、あなたはどういう教訓を学びますか。委託された権威を行使していますか。緊急性をもって神の国のために奉仕していますか。今がどのような時か、黙想してみましょう。キリストの命令に従った弟子たちは、悔い改めを説き、悪霊を追い出し、多くの病人を癒しました。私たちも、委託された権威を行使してみましょう。
きょうの祈り
天の父よ。今あなたは、教会を用いて救いの計画を完成しようとしておられます。どうか、委託された権威をみこころに沿って用いることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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