サポートする

マルコの福音書4:3~25

3 「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出かけた。

4 蒔いているとき、種が道ばたに落ちた。すると、鳥が来て食べてしまった。

5 また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。

6 しかし日が上ると、焼けて、根がないために枯れてしまった。

7 また、別の種がいばらの中に落ちた。ところが、いばらが伸びて、それをふさいでしまったので、実を結ばなかった。

8 また、別の種が良い地に落ちた。すると芽ばえ、育って、実を結び、三十倍、六十倍、百倍になった。」

9 そしてイエスは言われた。「聞く耳のある者は聞きなさい。」

10 さて、イエスだけになったとき、いつもつき従っている人たちが、十二弟子とともに、これらのたとえのことを尋ねた。

11 そこで、イエスは言われた。「あなたがたには、神の国の奥義が知らされているが、ほかの人たちには、すべてがたとえで言われるのです。

12 それは、『彼らは確かに見るには見るがわからず、聞くには聞くが悟らず、悔い改めて赦されることのないため』です。」

13 そして彼らにこう言われた。「このたとえがわからないのですか。そんなことで、いったいどうしてたとえの理解ができましょう。

14 種蒔く人は、みことばを蒔くのです。

15 みことばが道ばたに蒔かれるとは、こういう人たちのことです──みことばを聞くと、すぐサタンが来て、彼らに蒔かれたみことばを持ち去ってしまうのです。

16 同じように、岩地に蒔かれるとは、こういう人たちのことです──みことばを聞くと、すぐに喜んで受けるが、

17 根を張らないで、ただしばらく続くだけです。それで、みことばのために困難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまいます。

18 もう一つの、いばらの中に種を蒔かれるとは、こういう人たちのことです──みことばを聞いてはいるが、

19 世の心づかいや、富の惑わし、その他いろいろな欲望が入り込んで、みことばをふさぐので、実を結びません。

20 良い地に蒔かれるとは、みことばを聞いて受け入れ、三十倍、六十倍、百倍の実を結ぶ人たちです。」

21 また言われた。「あかりを持って来るのは、枡の下や寝台の下に置くためでしょうか。燭台の上に置くためではありませんか。

22 隠れているのは、必ず現れるためであり、おおい隠されているのは、明らかにされるためです。

23 聞く耳のある者は聞きなさい。」

24 また彼らに言われた。「聞いていることによく注意しなさい。あなたがたは、人に量ってあげるその量りで、自分にも量り与えられ、さらにその上に増し加えられます。

25 持っている人は、さらに与えられ、持たない人は、持っているものまでも取り上げられてしまいます。」

種蒔きのたとえ

4種類の土地

種を蒔く人が種蒔きに出かけました。(1)種とは、神のことば、福音のメッセージです。同じメッセージを聞きながら、人々はさまざまな反応を示しました。それが、4種類の土地で表現されています。(2)土地とは、聞く人の心です。土地の状態に応じて、収穫高が決まってきます。イエスが一番強調したかったのは、神のことばに対してどう応答するかで、私たちの人生が決まるということです。
神は聖書全巻を通して、「あなたは、どこにいるのか」(創世記3:9)と呼びかけておられます。つまり、神は今も私たちに、ご自身に応答するチャンスを与えていてくださるということです。あなたは、神の語りかけに応答する準備ができていますか。応答する気のないままでデボーションをしても、無味乾燥なもので終わってしまいます。きょうあなたは、どのような決心をもって神に応答しようとしていますか。良い地は、良い実を結びます。

たとえの解き明かし

弟子たちが、たとえ話の解き明かしを求め、イエスのもとにやって来ます。そこでイエスは、彼らに種蒔きのたとえを解説します。(1)道ばたとは、不信仰な人のことです。神のことばは、そのような人の心には留まりません。聞いてもすぐに、悪魔がそのことばを持って行ってしまいます。(2)岩地とは、福音を信じて新生はしているが、その信仰が神のことばの中に根付かない人のことです。困難がやって来ると、その信仰はすぐに枯れてしまいます。(3)いばらの土地とは、新生し、神のことばに関する知識も増えるが、学んだことを実生活に適用しない人のことです。この世の思い煩いがさまざまあり、その人の霊的成長を妨げるのです。(4)良い地とは、新生し、神のことばに根ざし、学んだことを実践する人のことです。そういう人は、御霊の実を結び、多くの人を救いに導き、神の栄光を表わすようになります。
自分がどの土地に似ているか、黙想してみましょう。良い地となって、豊かな実を結ぶクリスチャンとなれるように、聖書から学んだことを実践しましょう。

きょうの祈り

天の父よ。日々のデボーションを通して学んだことを、実践することができますように、私を励ましてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ダニエル書5~6、ペテロの手紙 第一4