13 イエスはまた湖のほとりに出て行かれた。すると群衆がみな、みもとにやって来たので、彼らに教えられた。
14 イエスは、道を通りながら、アルパヨの子レビが収税所にすわっているのをご覧になって、「わたしについて来なさい」と言われた。すると彼は立ち上がって従った。
15 それから、イエスは、彼の家で食卓に着かれた。取税人や罪人たちも大ぜい、イエスや弟子たちといっしょに食卓に着いていた。こういう人たちが大ぜいいて、イエスに従っていたのである。
16 パリサイ派の律法学者たちは、イエスが罪人や取税人たちといっしょに食事をしておられるのを見て、イエスの弟子たちにこう言った。「なぜ、あの人は取税人や罪人たちといっしょに食事をするのですか。」
17 イエスはこれを聞いて、彼らにこう言われた。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」
当時、取税人はローマの手先として税金を徴収していましたので、他のユダヤ人たちからは売国奴と見なされ、罪人と同列に扱われていました。さて、きょうの箇所に出てくるアルパヨの子レビは、マタイの福音書の著者マタイのことです。彼はカペナウムの収税所に座っていました。恐らく、通行税を徴収していたのでしょう。イエスは彼を見て、声をおかけになりました。「わたしについて来なさい」彼は直ちに、その呼びかけに応答しました。マタイにとっては、命がけの決断であったことでしょう。いったんその職を捨てると、二度とそこには戻れないのですから。
マタイは、他のユダヤ人たちからは嫌われていましたが、イエスは彼の内に良きものがあるのをご覧になりました。マタイには、体系化された知識と事務能力とが備わっていました。そのため彼は、後に、マタイの福音書を書き記す器として用いられるようになります。あなたの内にも、神から与えられた賜物があります。イエスを信じる時、その賜物が豊かに用いられるようになります。
マタイはイエスを歓迎する宴会を開き、友人たちをその宴会に招きました。友人と言っても、そのほとんどが、取税人や罪人たちでした。イエスは、そのような人たちとともに食卓に着かれました。それを見たパリサイ派の律法学者たちは、不快感を覚えました。罪人と食事をともにするなら、身が汚れると考えたからです。彼らは、イエスの弟子たちにこう言いました。「なぜ、あの人は取税人や罪人たちといっしょに食事をするのですか」その時、イエスは有名な次のことばをお語りになりました。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです」
イエスは弱い者、罪人、つまり、病人を招くために来られたのです。パリサイ人の問題点は、自分が病人だという認識がなかったところにあります。もしその認識があれば、彼らもまた喜んでその宴会に連なったことでしょう。多くの人々が、このパリサイ人のように、自分の姿に目が開かれていません。人々の目が開かれるように祈りましょう。
きょうの祈り
恵み深い神よ。罪人の私を招き、罪赦してくださったことを感謝します。どうか、キリストの憐れみの心を持って、きょうもこの世に出て行くことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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