サポートする

マルコの福音書2:1~5

1 数日たって、イエスがカペナウムにまた来られると、家におられることが知れ渡った。

2 それで多くの人が集まったため、戸口のところまですきまもないほどになった。この人たちに、イエスはみことばを話しておられた。

3 そのとき、ひとりの中風の人が四人の人にかつがれて、みもとに連れて来られた。

4 群衆のためにイエスに近づくことができなかったので、その人々はイエスのおられるあたりの屋根をはがし、穴をあけて、中風の人を寝かせたままその床をつり降ろした。

5 イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。あなたの罪は赦されました」と言われた。

中風の人の癒し(1)

4人の友人

イエスがカペナウムにまた戻って来られました。ペテロの家で人々にみことばを語っておられた時、1人の中風の人が4人の人に担がれて、そこに連れて来られました。4人の人というのは、友人か、家族だったのでしょう。彼らには信仰がありました。イエスなら、必ずこの病人を癒すことができるという信仰です。しかも彼らは、途中であきらめることがありませんでした。戸口に多くの人が集まっているのを見て、彼らは屋上に上り、屋根をはがして穴を開け、そこから中風の人を床に寝かせたままでつり降ろしました。中東の家屋には屋上があり、そこには容易に上ることができたのです。
彼らの信仰とその熱心さに、注目しましょう。今も、信仰による執りなしには力があります。まだクリスチャンになっていない家族や友人のために、熱心に執りなしの祈りを捧げましょう。

イエスのことば

イエスがそれに対してどのように反応されたのかを見てみましょう。(1)まずイエスは、彼らの信仰をご覧になりました。「彼ら」というのは、4人の友人とその中風の人です。(2)次にイエスは、その病人に、「子よ」という声をおかけになりました。イエスは、この人に親しく接してくださったのです。(3)さらにイエスは、「あなたの罪は赦されました」と宣言されました。彼らは、病の癒しを求めてイエスのもとにやって来ました。しかしイエスは、彼らの究極の必要に答えてくださったのです。つまり、病の根源に罪の問題があることと、罪の赦しから来る心の喜びが、からだの回復につながることを知っておられたのです。私たちも、自分の祈りとは違った答が与えられるという経験をすることがあります。しかし、その時は不満でも、あとで振り返ってみると、それが最高の答であったということがわかるようになります。
イエス・キリストは、昨日もきょうも、いつまでも同じです。この方は私たちの信仰をご覧になり、私たちに「子よ」と呼びかけ、私たちの究極的な必要に応えてくださるお方です。イエス・キリストを誤解していたならば、今その罪を告白し、生けるキリストに信頼を置きましょう。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま、私に、信仰を増し加えてください。信仰による忍耐を教えてください。あなたを信頼し続けることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

雅歌1~2、ヤコブの手紙2