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マルコの福音書1:14~15

14 ヨハネが捕らえられて後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べて言われた。

15 「時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい。」

宣教の始まり

時が満ち

バプテスマのヨハネはヘロデによって逮捕され、マケラスの要塞に幽閉されます。その理由は、ヘロデが兄弟ピリポの妻をめとったことをヨハネが厳しく非難したためでした。それをもって、ヨハネの先駆者としての活動は終了します。(1)イエスは時が来たことを悟り、ガリラヤに戻って宣教を開始されます。これは、イザヤ書9章の預言の成就です(マタイ4:14以下参照)。(2)イエスのメッセージは、「時が満ち、神の国は近くなった」というものでした。メシアの登場は、旧約聖書に預言されたとおりに起こりました。ガラテヤ人への手紙4:4で使徒パウロはこう書いています。「しかし定めの時が来たので、神はご自分の御子を遣わし、この方を、女から生まれた者、また律法の下にある者となさいました」(3)「神の国が近くなった」とは、律法の時代が終わりに近づき、恵みの時代が到来しつつあることを宣言したことばです。メシアであるイエスの登場は、人類の歴史の新しい幕開けとなりました。

悔い改めて

さらにイエスは、「悔い改めて福音を信じなさい」と宣言されました。イエスがもたらした神の国に入るためには、悔い改めることと、信じることが重要なのです。(1)ユダヤ人たちは、今まで習慣としてきた、律法や儀式を行なうことによって義とされようとする態度を、捨てる必要がありました。それが、悔い改めの内容です。(2)さらに、恵みの時代が到来しつつあることを信じ、律法による義ではなく、メシアを信じる信仰による神との和解、平安を手に入れる必要がありました。
悔い改めることと、信じることとは、現代の私たちにとっても重要な真理です。今がどういう時代であるかを思い起こしましょう。「神は言われます。『わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた』確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」(IIコリント6:2)。主イエスの登場が人類の歴史の新しい幕開けとなったように、誰であっても主イエスを心に迎えるなら、その人の人生は新しい幕開けを迎えるようになります。最近、霊的な停滞を感じていませんでしたか。もしそうなら、悔い改めと信仰による霊的な再創造を願い求めましょう。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。あなたを信頼します。どうか、私の内に新しい霊を創造し、私を喜びと平安で満たしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

伝道者の書9~10、ヘブル人への手紙11