9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来られ、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになった。
10 そして、水の中から上がられると、すぐそのとき、天が裂けて御霊が鳩のように自分の上に下られるのを、ご覧になった。
11 そして天から声がした。「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。」
イエスの公生涯は、ヨハネからバプテスマを受けるところから始まっています。このバプテスマは、罪が赦されるための悔い改めのバプテスマでした。罪のないイエスが、なぜこのバプテスマを受ける必要があったのでしょうか。(1)それは、バプテスマのヨハネのメッセージを承認し、受け入れたというしるしです。(2)それは、人類の救い主として罪人と同じ姿を取ったということを意味しています。(3)それは、父なる神のみこころを実行したということです。
罪の根源は「神への疑いと反抗」です。罪の対極にあるのが「神への信頼と従順」です。イエスはこの受洗を通して、神への全き信頼と従順とをお示しになりました。信頼と従順とは愛から生まれてきます。事実、主イエスはこのように語っておられます。「もしあなたがたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです」(ヨハネ14:15)。自らの内に神への愛があるかどうか、今、吟味してみましょう。
この洗礼には三位一体の神が関わっておられます。(1)洗礼を受けているのは、御子イエスです。(2)そのイエスの上に、天から聖霊が鳩のように下ります。当時のユダヤ人たちは、聖霊というお方を鳩のイメージで理解していましたので、彼らにわかるように聖霊が鳩の形を取って下られたのです。聖霊は、公生涯に必要な力をイエスに与えました。(3)父なる神が天から声をおかけになりました。短いことばで語られる神の語りかけのことを、ユダヤ人たちは「バット・コル」と呼んでいました。この場面では、その「バット・コル」が下ったのです。「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ」この声は、詩篇2:7、イザヤ書42:1などを連想させます。これらの箇所は、イエスが神の子であると同時に、苦難の僕でもあることを宣言しています。父なる神は、人類救済の計画が、すべてイエスの肩にかかっていることを示されました。
あなたは、「わたしはあなたを喜ぶ」という神の声を聞いていますか。神の計画どおり生きようと決心するなら、だれでも、この声を聞くことができるはずです。
きょうの祈り
天の父なる神さま。「わたしはあなたを喜ぶ」というお声をかけていただけることを心から願います。どうか、私の内にあなたへの愛を増し加えてください。キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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