結婚と出産

人生は選びの連続で出来上がってきます。信仰によって良い選びを続けていれば、必ず祝福がやってきます。しかし、不信仰で自己中心的な選びをしていると、破滅が襲います。善を行なうのに倦うんではなりません。
（1）ボアズは信仰によってルツをめとりました。それは神の計画であると同時に、ボアズ自身の主体的な選びでもありました。私たちクリスチャンは、神から離れて何かを行なえるわけではありませんが、同時に、神のロボットでもありません。神のみこころを確認しつつ、日々道を選び取っていくところに、クリスチャン生活の醍醐味があります。（2）ルツもまた、信仰の人でした。彼女はナオミについてイスラエルの地に移住し、イスラエルの神の翼の元に身を寄せることを決断しました。また、ボアズに買い戻されることを受け入れました。それは受動的な行為ですが、それもまたルツが選んだことでした。（3）その結果、彼らに男の子が与えられました。この子の子孫として、メシアが誕生するようになります。ルツの選びは、イスラエル人だけでなく、異邦人にとっても祝福をもたらすものとなりました。神は異邦人を決して忘れていないことを、ルツ記を通して証明なさいました。

ナオミの喜び

その日、町の女たちはナオミを取り囲み、喜び踊りながら、こうはやし立てました。「ナオミに男の子が生まれた」。ナオミは死んだ長男マフロンに代えてこの子を得たのですから、「ナオミに男の子が生まれた」というのは、間違いではありません。「この子は、あなたに仕え、エリメレクの家全体に仕え、ついにヤハウェ様に仕える者となるでしょう。この子の名は、オベデ──仕える者──です」。町の女たちがつけたあだ名が、そのままこの子の名となりました。
ベツレヘムには、これ以上の不思議が来ようとしていました。それは、メシア誕生の出来事です。預言者ミカは、「ベツレヘム・エフラテよ。‥‥あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る」（5：2）と預言しましたが、それがイエスの誕生によって成就するのです。ルツという異邦人（モアブ）の女を用いてご自身の計画を推進された神の御名をたたえましょう。