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士師記11:23~28

23 今、イスラエルの神、【主】は、ご自分の民イスラエルの前からエモリ人を追い払われた。それをあなたは占領しようとしている。

24 あなたは、あなたの神ケモシュがあなたに占領させようとする地を占領しないのか。私たちは、私たちの神、【主】が、私たちの前から追い払ってくださる土地をみな占領するのだ。

25 今、あなたはモアブの王ツィポルの子バラクよりもまさっているのか。バラクは、イスラエルと争ったことがあるのか。彼らと戦ったことがあるのか。

26 イスラエルが、ヘシュボンとそれに属する村落、アロエルとそれに属する村落、アルノン川の川岸のすべての町々に、三百年間住んでいたのに、なぜあなたがたは、その期間中に、それを取り戻さなかったのか。

27 私はあなたに罪を犯してはいないのに、あなたは私に戦いをいどんで、私に害を加えようとしている。審判者である【主】が、きょう、イスラエル人とアモン人との間をさばいてくださるように。」

28 アモン人の王はエフタが彼に送ったことばを聞き入れなかった。

アモンとの交渉(2)

弁明する用意

ペテロは、次のように書いています。「むしろ、心の中でキリストを主としてあがめなさい。そして、あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい」(Iペテロ3:15)。あなたは、キリスト教を批判する人にも、興味を示す人にも、順序立てた説明ができるように用意をしていますか。
エフタはアモン人との交渉において、論理的な弁明を展開しています。エフタの論点は、(1)歴史的回顧を通した弁明、(2)神学的議論、(3)政治的議論、(4)時間的疑問の4点からなっています。前回は、(1)の歴史的回顧を通した弁明を見ました。きょうは、(2)~(4)の点について学んでみます。

エフタの論点

(2)神学的議論:エフタは、イスラエルの神である主(ヤハウェ)が、エモリ人を追い払い、その地をイスラエル人に与えたと主張します。この戦いは人間的なものではなく、神の計画によるものであるがゆえに、アモン人がその地を奪い返そうとするのは間違いであるというのです。
(3)政治的議論:モアブの王ツィポルの子バラクは、イスラエルと戦うことを断念しました。アモン人よりも状況をよく理解し、彼らよりもすぐれていたモアブ人が戦いを断念したのであるから、アモン人はなおさら戦いを挑むべきではないというのが、エフタの理屈です。
(4)時間的な疑問:イスラエルはカナン定住以来、ギルアデの地に300年以上も住んでいます。もしアモン人に不満があるなら、なぜもっと早くそれを申し立て、土地を取り戻さなかったのか。今になって無理難題を投げかけてくるのはおかしいではないか、というのがエフタの論理です。
エフタの順序立てた説明を聞いても、アモン人の王は納得しようとはしませんでした。それは、主なる神への挑戦でした。心をかたくなにし、神の警告や説得に耳を傾けようとしない人は、愚か者です。そのような人は、必ず自らが下す愚かな判断の刈り取りをすることになります。あなたは、心を柔らかにして、デボーションを続けていますか。

きょうの祈り

全知全能の神よ。アモン人の王がエフタの説明を無視したのは、あなたに対する挑戦でした。どうか、私からアモン人の王の愚かさを取り除いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ホセア書6~7、詩篇83 ~ 84