再び罪を犯すイスラエル人

イスラエル人は再び罪を犯し、その結果を刈り取ることになります。どのような罪であっても、必ずその刈り取りがやって来ます。今回は、ミデヤン人による略奪という形で罪の刈り取りがやって来ました。（1）ミデヤン人は基本的には遊牧民ですので、イスラエル人から土地を奪い、そこに定住することには興味を持っていません。（2）イスラエル人は、ミデヤン人を恐れて洞窟や、ほら穴や、要害に、当座必要な食物だけを持って隠れました。（3）ミデヤン人たちは、数え切れないほどの家畜と天幕を持って収穫の畑に上って来て、畑を食い荒らして帰って行きました。（4）彼らが食い荒らした後には、何も残っていませんでした。
イスラエル人たちは食物に窮し、国力が弱くなり、国家存亡の危機に直面しました。そしてついに彼らは叫ぶべきお方に助けを求めて叫ぶようになりました。叫ぶべきお方とは、イスラエルの主なる神のことです。主なる神に叫ぶことこそ、悔い改めの第一歩です。あなたは、困難に直面した時、誰に向かって叫んでいますか。あなたを愛しておられる天の父に向かって助けを求めていますか。

預言者の叱責

神は彼らの祈りに答えて、ひとりの預言者を遣わします。イスラエルの民を叱責する預言者がいるということは、神がイスラエルの民をまだ見捨てていないという証拠です。あなたは、神から受ける叱責に耳を傾けていますか。（1）神は出エジプトの出来事とその後の歴史を再度確認しておられます。（2）カナンの地は神からの賜物でした。（3）しかしイスラエルの民は、主なる神に背を向け、カナン人たちの偶像神を礼拝するようになりました。
この預言者の口を通して、神の痛みが聞こえてくるようです。神の思いを平易に表現すれば、こうなるでしょう。「わたしはこれほどまであなたがたを愛し、あなたがたのために尽くした。それを考えると、あなたがたから完全な忠誠を要求したとしても、決して言い過ぎではないはずだ」。今、主イエスが私たちをどれほど愛してくださったかを思い起こしましょう。あなたはその主の愛に、どのように応えていますか。