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士師記5:14~31

14 その根がアマレクにある者もエフライムからおりて来た。ベニヤミンはあなたのあとに続いて、あなたの民のうちにいる。指導者たちはマキルからおりて来た。指揮をとる者たちもゼブルンから。

15 イッサカルのつかさたちはデボラとともにいた。イッサカルはバラクと同じく歩兵とともに谷の中を突進した。ルベンの支族の間では、心の定めは大きかった。

16 なぜ、あなたは二つの鞍袋の間にすわって、羊の群れに笛吹くのを聞いているのか。ルベンの支族の間では、心の秘密は大きかった。

17 ギルアデはヨルダン川のかなたに住んでいた。なぜダンは舟にとどまったのか。アシェルは海辺にすわり、その波止場のそばに住んでいた。

18 ゼブルンは、いのちをも賭して死ぬ民。野の高い所にいるナフタリも、そうである。

19 王たちはやって来て、戦った。そのとき、カナンの王たちは、メギドの流れのそばのタナクで戦って、銀の分捕り品を得なかった。

20 天からは、星が下って戦った。その軌道を離れて、シセラと戦った。

21 キション川は彼らを押し流した。昔からの川、キションの川。私のたましいよ。力強く進め。

22 そのとき、馬のひづめは地を踏み鳴らし、その荒馬はけりまくる。

23 【主】の使いは言った。『メロズをのろえ、その住民を激しくのろえ。彼らは【主】の手助けに来ず、勇士として【主】の手助けに来なかったからだ。』

24 女の中で最も祝福されたのはヤエル、ケニ人ヘベルの妻。天幕に住む女の中で最も祝福されている。

25 シセラが水を求めると、ヤエルは乳を与え、高価な鉢で凝乳を勧めた。

26 ヤエルは鉄のくいを手にし、右手に職人の槌をかざし、シセラを打って、その頭に打ち込み、こめかみを砕いて刺し通した。

27 ヤエルの足もとに彼はひざをつき、倒れて、横たわった。その足もとにひざをつき、倒れた。ひざをついた所で、打ち殺された。

28 シセラの母は窓越しに、格子窓越しに外を見おろして嘆いた。『なぜ、あれの車の来るのがおそいのか。なぜ、あれの車の歩みが遅れているのか。』

29 知恵のある姫君たちは彼女に答え、彼女も同じことばをくり返した。

30 『彼らは分捕り物を見つけ出し、それを分けているのではありませんか。めいめいひとりの勇士にひとりかふたりの娘を。シセラには染めた織物の分捕り物を。染めた織物の分捕り物、色とりどりに刺繍した織物。分捕り物として、首には二枚の刺繍した織物を。』

31 【主】よ。あなたの敵はみな滅び、主を愛する者は、力強く日がさし出るようにしてください。」こうして、この国は四十年の間、穏やかであった。

デボラの歌(2)

デボラの歌

デボラの歌は9連からなっています。きょうはその後半の内容を見てみましょう。
第5連(1418節)。諸部族が賞賛を受けたり、叱責を受けたりしています。賞賛を受けたのは、エフライム族(デボラの部族)、ベニヤミン族、ゼブルン族(イズレエルの谷を領地に持っていた部族)、イッサカル族、ナフタリ族(バラクの部族)です。戦いに参加せずに叱責を受けたのは、ルベン族、ギルアデの民(ガド族とマナセの半部族)、ダン族、アシェル族です。ユダ族とシメオン族に関しては、賞賛も叱責もありません。恐らく彼らは、地中海沿岸地域でペリシテ人と戦っていたと思われます。この時、各部族がどのような態度を取ったかが末永く語り継がれるようになりました。信仰と勇気を持って行動する者は、自らの名誉を守ることになります。
第6連(1923節)。「天からは、星が下って戦った」とあります。恐らく、大雨が降ったことを指している表現だと思います。もし「星」という言葉を象徴的に解釈すれば、それは「天使」という意味になります。その場合は、天の軍勢がこの戦いに参加したことになります。いずれの解釈も可能です。キション川が氾濫し、カナン人の戦車部隊を困らせた様子が歌われています。
第7連(2427節)。ここでは、ケニ人ヘベルの妻がシセラを打ち取った様子が歌われています。ヤエルの行為を非難している言葉は全くありません。ヤエルは夫の意図に反してイスラエルの側につき、主への信仰を明らかにしました。
第8連(2830節)。「イスラエルの母」デボラと、「シセラの母」とが対比されています。シセラの母は、息子の帰りが遅い理由を楽観的な推測によって説明しようとしています。しかし、彼女の息子は殺されたのです。
第9連(31節)。イスラエルに敵対する者は、主に敵対するのです。イスラエルを祝福する者は祝福を受け、イスラエルを呪う者は呪われるというアブラハム契約の条項が歌われています。
デボラの歌は、主に信頼して立ち上がる者には、必ず勝利が与えられることを教えています。今、信仰と勇気を持って行動する決心をしましょう。

きょうの祈り

イスラエルの聖なる神よ。信仰と勇気を持って行動する者は、自らの名誉を守ることになります。どうかあなたからの賞賛の言葉が届くような歩みをさせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書4~5、コリント人への手紙 第二13