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ヨシュア記11:15〜23

15 【主】がそのしもべモーセに命じられたとおりに、モーセはヨシュアに命じたが、ヨシュアはそのとおりに行い、【主】がモーセに命じたすべてのことばを、一言も取り除かなかった。

16 こうして、ヨシュアはこの地のすべて、すなわち山地、ネゲブの全地域、ゴシェンの全土、低地、アラバ、およびイスラエルの山地と低地を取り、

17 セイルへ上って行くハラク山から、ヘルモン山のふもとのレバノンの谷にあるバアル・ガドまでを取った。また、それらの王をことごとく捕らえて、彼らを打って、殺した。

18 ヨシュアは、これらすべての王たちと長い間戦った。

19 ギブオンの住民ヒビ人を除いては、イスラエル人と和を講じた町は一つもなかった。彼らは戦って、すべてのものを取った。

20 彼らの心をかたくなにし、イスラエルを迎えて戦わせたのは、【主】から出たことであり、それは主が彼らを容赦なく聖絶するためであった。まさに、【主】がモーセに命じたとおりに彼らを一掃するためであった。

21 そのとき、ヨシュアは行って、アナク人を、山地、ヘブロン、デビル、アナブ、ユダのすべての山地、イスラエルのすべての山地から断ち、彼らをその町々とともに聖絶した。

22 それでイスラエル人の地には、アナク人がいなくなった。ただガザ、ガテ、アシュドデにわずかの者が残っていた。

23 こうしてヨシュアは、その地をことごとく取った。すべて【主】がモーセに告げたとおりであった。ヨシュアはこの地を、イスラエルの部族の割り当てにしたがって、相続地としてイスラエルに分け与えた。その地に戦争はやんだ。

戦いの総括

8地区の征服

ヨシュアは8地区を征服しました。(1)山地(ユダの山地とエフライムの山地)、(2)ネゲブの全域(南部の荒野地帯)、(3)ゴシェンの全土(エジプトのゴシェンではなく、ユダの山地にあるゴシェンのこと、1551参照)、(4)低地(シェフェラー)、(5)アラバ(ガリラヤ湖から死海に至るヨルダン渓谷、(6)イスラエルの山地(上ガリラヤの山地)、(7)低地(下ガリラヤの山地)、(8)セイルに上って行くハラク山から、ヘルモン山のふもとのレバノンの谷にあるバアル・ガドまでの地域。これらの地域を征服するために、ヨシュアは7年間戦い続けました(ヨシュア記に記録されているのは、主要な戦いだけです)。ギブオンの住民以外は、すべて征服しました。これら一連の戦いは、主から出たことでした。
ヨシュアは、アナク人の町々を聖絶しています。アナク人とは、40年前に10人のスパイが非常に恐れた巨人です(民数記13章参照)。しかしヨシュアはそのアナク人を、難なく撃破しました。これ以降、アナク人は聖書の舞台から姿を消しました。

ヨシュアの特徴

ヨシュアのリーダーシップから学びましょう。(1)戦術的には、彼は常に防御ではなく攻撃に回りました。また、敵が油断しているところを突く急襲作戦を用いました。さらに、敵が体勢を立て直すことのないように、徹底的に追走し、敵を全滅させました。(2)霊的には、彼は約束を忠実に守る人でした。ラハブとの契約とギブオン人との契約は、ともに守られました。また、個人的な益のために自分の地位を利用することのない人物でした。ヨシュアは、モーセの後継者として主の命令を忠実に実行しました(ギブオン人との契約は不注意から起こったことですから、ヨシュアが主に忠実でなかったということではありません)。
「こうしてヨシュアは、その地をことごとく取った」(23節)とあります。征服されなかった地が何箇所かに点在していましたが、全体としては、その地を征服したということになります。ヨシュアには、自分がモーセの後継者であるという自己認識がありました。あなたは、ヨシュアのリーダーシップから何を学びますか。

きょうの祈り

アブラハム、イサク、ヤコブの神。あなたは契約の神、約束を必ず成就されるお方です。私が、あなたの命令に忠実に歩めますように、きょうも私をお守りください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書30~31、ローマ人への手紙13