10 【主】はヨシュアに仰せられた。「立て。あなたはどうしてそのようにひれ伏しているのか。
11 イスラエルは罪を犯した。現に、彼らは、わたしが彼らに命じたわたしの契約を破り、聖絶のものの中から取り、盗み、偽って、それを自分たちのものの中に入れさえした。
12 だから、イスラエル人は敵の前に立つことができず、敵に背を見せたのだ。彼らが聖絶のものとなったからである。あなたがたのうちから、その聖絶のものを一掃してしまわないなら、わたしはもはやあなたがたとともにはいない。
13 立て。民をきよめよ。そして言え。あなたがたは、あすのために身をきよめなさい。イスラエルの神、【主】がこう仰せられるからだ。『イスラエルよ。あなたのうちに、聖絶のものがある。あなたがたがその聖絶のものを、あなたがたのうちから除き去るまで、敵の前に立つことはできない。
14 あしたの朝、あなたがたは部族ごとに進み出なければならない。【主】がくじで取り分ける部族は、氏族ごとに進みいで、【主】が取り分ける氏族は、家族ごとに進みいで、【主】が取り分ける家族は、男ひとりひとり進み出なければならない。
15 その聖絶のものを持っている者が取り分けられたなら、その者は、所有物全部といっしょに、火で焼かれなければならない。彼が【主】の契約を破り、イスラエルの中で恥辱になることをしたからである。』」
16 そこで、ヨシュアは翌朝早く、イスラエルを部族ごとに進み出させた。するとユダの部族がくじで取り分けられた。
ヨシュアの祈りに対して、主からの答があります。(1)「イスラエルは罪を犯した」。実際に罪を犯したのは特定の人物ですが、ここではイスラエル全体が罪を犯したことになっています。イスラエルは神の前では「契約の共同体」なのです。(2)イスラエルの罪とは、反抗的態度のことではなく、隠された罪があるということです。(3)イスラエルが戦いに破れたのは、敵が強くなったからではなく、イスラエルが弱くなったからです。(4)聖絶のものを取ったのだから、それを一掃する必要がある。そうしなければ、イスラエル人は敵の前に立つことができず、自らが聖絶のものとなって滅びてしまうというのです。
この問題に対する解決法は、「身をきよめる」ことです。つまり、罪を犯した人物を除き去るということです。
ヨシュアは主の命令どおりに罪を犯した人物の選別を行ないます。(1)5つのステップで選別が行なわれています。12部族の中からある部族が取り分けられ、部族の中から氏族が取り分けられ、氏族の中から家族が取り分けられ、家族の中から男たちが取り分けられ、男たちの中から聖絶のものを持っている者が取り分けられます。このステップを踏む理由は、この罪が民族全体の罪であることを教えるためです。(2)どのような「くじ」を使ったのかは明確ではありません。ユダヤ教のラビたちは、ウリムとトンミムが使われたと教えています。ウリムとトンミムは、大祭司が主の御前に出る時、胸当てに入れたものです(出エジプト記28:30、レビ記8:8参照)。大祭司は、これによって「イエス」か「ノー」かを判定しました。預言者たちが活躍する時代になると、ウリムとトンミムは使われなくなります。
主からの解決は、聖絶のもの(罪)を取り除くということでした。私たちも、罪を抱えたままでは敵(サタン)の前に立つことができません。主からの回答は、罪の告白と清めです。「もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます」(Iヨハネ1:9)。
きょうの祈り
聖なる神よ。常にあなたの御許に立ち返る道が用意されていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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