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ローマ人への手紙3:22、10:17

3:22 すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信じる人に与えられ、何の差別もありません。

1017 そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。

義認(1)

執筆の目的

長期にわたってロマ書を学んできましたが、次の書に進む前に、数回にわけて総まとめの学びをしてみましょう。この書の執筆目的はなんでしょうか。(1)パウロには、使徒としての使命意識がありました。(2)また、使徒としての奉仕の原則がありました。「他人の土台の上に建てない」(1520)。彼は、宣教のために多忙であったため、これまでローマ教会を訪問することができなかったのです。(3)彼は、スペイン伝道のための援助をローマ教会から期待しています。
以上の目的をもって書かれたロマ書の構造は、以下のものです。 1〜8章が教理、 9〜11章がイスラエルの救い、 1216章が適用。パウロのスタイルは、常に教理が先で、次に実践が来ます。

義認(1〜 5章)

パウロが最初に取り上げた教理は、義認でした。これは、過去形の救いです。義認とは、罪人である私たちが、信仰によって、義であるとの宣言を受けることです。救いに至る信仰には、3つのステップがあります。(1)知識。「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです」(ロマ1017)。救われるためには、福音の3要素を理解する必要があるということです。「私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです」(1コリ15:3〜5)。福音の3要素とは、 キリストは、私たちの罪のために死なれた、 キリストは、葬られた、 キリストは、三日目によみがえられた、ということです。
(2)同意。福音を理解したなら、それに同意する必要があります。つまり、それが事実であることを認めることです。知識はあっても、同意がないなら救いには至りません。しかし、知識と同意があっても、まだ十分とは言えません。なぜなら、悪霊でさえも、知識と同意はあるのです。
(3)信頼。信頼とは、イエス・キリストをそのようなお方、救い主として信頼することです。その時、人は救いに至る信仰を持ったと言えるのです。「すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信じる人に与えられ、何の差別もありません」(ロマ3:22

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。知識、同意、信頼という3つのステップを学びました。今私に、救いに至る信仰が与えられていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二23~24、使徒の働き12