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ローマ人への手紙16:24 〜 27

2526 私の福音とイエス・キリストの宣教によって、すなわち、世々にわたって長い間隠されていたが、今や現されて、永遠の神の命令に従い、預言者たちの書によって、信仰の従順に導くためにあらゆる国の人々に知らされた奥義の啓示によって、あなたがたを堅く立たせることができる方、

27 知恵に富む唯一の神に、イエス・キリストによって、御栄えがとこしえまでありますように。アーメン。

頌栄(2)

私の福音

ロマ書は、頌栄をもって終わっています。今回は、頌栄の2回目の学びです。特に、「私の福音」という言葉の意味について、学んでみましょう。(1)パウロは、「私の福音」という言葉を、3度使っています。 ローマ2:16「私の福音によれば、神のさばきは、神がキリスト・イエスによって人々の隠れたことをさばかれる日に、行われるのです」 ローマ1625「私の福音とイエス・キリストの宣教によって、…」 2テモテ2:8。「私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい」。(2)「私の福音」という言葉は、パウロだけに特別に啓示された真理があることを示しています。それは、永遠の昔から定められていたことですが、新約時代になるまで隠されていました。それが今や、キリストによって啓示されたのです。「奥義」という言葉は、かつては隠されていたが、今や明らかになったということを示しています。

パウロに特徴的な真理

以下の2点が、パウロに特徴的な真理です。(1)位置的真理。パウロは、「キリストにあって」という言葉を多用しています。つまり、キリストを受け入れた者は、神との新しい関係に置かれたということです。義認も、聖化も、栄化も、すべて人間的努力によってではなく、「キリストにあって」可能となります。(2)異邦人の救い。異邦人も救われることは、旧約聖書でも預言されていました。新約時代になって啓示された新しい要素とは、異邦人はユダヤ人が受ける霊的祝福の共同相続人となるということです。ユダヤ人と異邦人は、ともにキリストに連なり、「新しいひとりの人」となるのです。その真理を教えているのが、エペソ3:5〜6です。「この奥義は、今は、御霊によって、キリストの聖なる使徒たちと預言者たちに啓示されていますが、前の時代には、今と同じようには人々に知らされていませんでした。その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです」
ロマ書の学びを終えるに当たって、私たちに与えられた絶大な恵みに目を留めようではありませんか。契約とは無関係であった異邦人が、キリストによって、ユダヤ人が受ける霊的祝福の共同相続人とされました。パウロとともに御名をたたえましょう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。あなたのご計画は、人知をはるかに超えて素晴らしいものです。契約から遠いところにいた私たちを、キリストにあって共同相続人としてくださったことを感謝します。私の心は、喜びで満ちています。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二21~22、詩篇41 ~ 42