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ローマ人への手紙16:9 〜 11

9 キリストにあって私たちの同労者であるウルバノと、私の愛するスタキスとによろしく。

10 キリストにあって練達したアペレによろしく。アリストブロの家の人たちによろしく。

11 私の同国人ヘロデオンによろしく。ナルキソの家の主にある人たちによろしく。

名の知られていない人たち(2)

8番目と9 番目は、ウルバノとスタキス(9節)

「キリストにあって私たちの同労者であるウルバノと、私の愛するスタキスとによろしく」。このふたりは、ローマ出身の異邦人信者でしょう。それ以上の詳しい情報は、ありません。「私たちの同労者」とありますので、一般的な意味での同労者なのでしょう。パウロとともに働いた人の場合は、「私の同労者」と呼ばれます。

10番目は、アペレ(10節a)

「キリストにあって練達したアペレによろしく」「練達した」とは、信仰歴が長いことを指します。信仰は、さまざまな試練を通過して純化していきます。信仰は短距離走ではなく、長距離走です。私たちも、時間をかけて、練達した信者となることを志しましょう。

11番目は、アリストブロの家の教会(10節b)

「アリストブロの家の人たちによろしく」。ヘロデ大王の孫に、同名の人物がいます。もしこの人物がヘロデ大王の孫だとしても、必ずしも、彼が信者であったということではありません。その家の奴隷たちを中心に、信者の群れができていたということです。これは、アリストブロの家の教会です。

12番目は、ヘロデオン(11節a)

「私の同国人ヘロデオンによろしく」。この人物は、ヘロデオンという名前から、ヘロデ家につながるユダヤ人であることが分かります。当時のローマ教会には、高貴な身分の者もいたのです。

13番目は、ナルキソの家の教会(11節b)

「ナルキソの家の主にある人たちによろしく」。これもまた家の教会です。当時のローマには、テベリウス・クラウデオ・ナルキソという大金持ちがいました。もし彼がその人物だとするなら、経済的に貢献したと思われます。

ロマ書16章は、決して退屈な章ではありません。パウロの人的ネットワークに関する情報が満載されています。このような人的ネットワークから、教訓を学びましょう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私にも、このような人的ネットワークが必要です。互いに助け合う同労者を、私にもお与えください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二5~6、箴言20