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ローマ人への手紙13:8 〜 10

8 だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことについては別です。他の人を愛する者は、律法を完全に守っているのです。

9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」という戒め、またほかにどんな戒めがあっても、それらは、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」ということばの中に要約されているからです。

10 愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、愛は律法を全うします。

愛の律法(2)

モーセの律法の要約

きょうの箇所は、隣人との関係に関する教えです。今回は、9〜10節を見てみましょう。「『姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな』という戒め、またほかにどんな戒めがあっても、それらは、『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』ということばの中に要約されているからです。愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、愛は律法を全うします」。(1)ここでパウロは、十戒じっかいを引用しています。ただし、十戒の「隣人との関係」の部分だけの引用です。 姦淫するな。第7戒。 殺すな。第6戒。 盗むな。第8戒。 むさぼるな。第10戒。(2)さらに彼は、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」という聖句を引用していますが、これはレビ1918からのものです。「復讐してはならない。あなたの国の人々を恨んではならない。あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい。わたしは【主】である」
レビ1918は非常に重要な聖句です。(1)ユダヤ教の中の偉人であるラビ・アキバは、「トーラ(律法)の一般原則の最高峰は、レビ1918である」と言っています。(2)さらに、主イエスはこう語っておられます。「『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです」(マタ2239)。(3)パウロもまた、こう教えています。「律法の全体は、『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という一語をもって全うされるのです」(ガラ5:14

注意すべき点

愛の命令は、ローマ8:1〜4の真理によって可能となります。それを無視して、自力で頑張り始めると、ロマ書7章クリスチャンに逆戻りします。「こういうわけで、今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです。…神はご自分の御子を、罪のために、罪深い肉と同じような形でお遣わしになり、肉において罪を処罰されたのです。それは、肉に従って歩まず、御霊に従って歩む私たちの中に、律法の要求が全うされるためなのです」
ロマ書8章クリスチャンの特徴は、「キリストにあって」と「御霊によって」という2つのキーワードを生活の基本にしていることです。このことを生活原則として歩む人は幸いです。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。御霊によって、キリストに似た者に変えられていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨシュア記1~2、ルカの福音書1