9 愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善に親しみなさい。
10 兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい。
11 勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕えなさい。
12 望みを抱いて喜び、患難に耐え、絶えず祈りに励みなさい。
13 聖徒の入用に協力し、旅人をもてなしなさい。
これまでに学んだ12章の内容は、① 献身の勧め(1〜2節)と② 謙遜の勧め(3〜8節)でした。今私たちは、③ 愛の勧め(9〜13節)について学んでいます。「愛の勧め」の中には、13の勧告が記されています。きょうは、勧告の⑫〜⑬ を取り上げます。
翻訳を比較してみます。「貧しい聖徒を助け、」(口語訳)、「聖徒の入用に協力し、」(新改訳)、「聖なる者たちの貧しさを自分のものとして彼らを助け、」(新共同訳)。(1)援助の優先順位は、まず信者、そして教会外の人たちです。(2)初代教会には経済的困窮者が多くいましたので、この勧告は生活がかかったものでした。
翻訳を比較してみます。「努めて旅人をもてなしなさい」(口語訳)、「旅人をもてなしなさい」(新改訳)、「旅人をもてなすよう努めなさい」(新共同訳)。(1)旅人をもてなすことは、時代の要請でした。当時、宿は少なく、あったとしても、安心できない場合が多かったのです。(2)使徒の働きの時代、福音宣教のために旅する伝道者、聖徒たちが多くいました。彼らには、安心できる宿泊場所が必要でした。(3)2つのギリシア語に注目しましょう。①「もてなし」は、ギリシア語で「フィロクセニア」です。これは、「見知らぬ人への愛」という意味です。従って、旅人へのもてなしという意味になります。②「努めなさい」(新改訳では訳出されていない)は、ギリシア語で「ディオウコウ」です。これは、「追いかける」、「追及する」という意味です。つまり、もてなしの機会を待つのではなく、こちらから積極的にその機会を追求するということです。
ここまでで13の勧告を見てきましたが、この聖書箇所は、1コリント13章と似ています。「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます」(1コリ13:4〜7)。
クリスチャン生活の目標は愛であり、人格の完成です。この目標に向かって前進しようではありませんか。
きょうの祈り
天の父なる神さま。クリスチャン生活の目標が愛であり、人格の完成であることを、再確認しました。その目標を見失うことのないように、私を助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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