3 私は、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりひとりに言います。だれでも、思うべき限度を越えて思い上がってはいけません。いや、むしろ、神がおのおのに分け与えてくださった信仰の量りに応じて、慎み深い考え方をしなさい。
4 一つのからだには多くの器官があって、すべての器官が同じ働きはしないのと同じように、
5 大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです。
6 私たちは、与えられた恵みに従って、異なった賜物を持っているので、もしそれが預言であれば、その信仰に応じて預言しなさい。
7 奉仕であれば奉仕し、教える人であれば教えなさい。
8 勧めをする人であれば勧め、分け与える人は惜しまずに分け与え、指導する人は熱心に指導し、慈善を行う人は喜んでそれをしなさい。
今私たちは、「謙遜の勧め」について学んでいます。献身の生涯を妨げる最大の要因は、プライドです。特に、御霊の賜物に関連した「霊的プライド」が問題です。賜物の行使について語る前に、パウロは謙遜について語っています。前回は、キリストのみからだである教会には、次の3つの特徴があることを学びました。(1)一体性、(2)多様性、(3)調和です。以上のことを踏まえて、これから「御霊の賜物の行使」というテーマに入ります。
この箇所は、「御霊の賜物」それ自体の解説ではなく、それらを謙遜に行使せよとの勧めです。(1)御霊の賜物に関する教えが書かれているのは、以下の箇所です。① 1ペテロ4:10、② ローマ12:4 〜 8、③ エペソ4:11、④ 1コリント7:1、7、12:14 〜 16。(2)これらの箇所に書かれている御霊の賜物を総合すると、合計19になります(それでも御霊の賜物の全部ではないと思います)。(3)ローマ12:4〜8では、7つの御霊の賜物が上げられています。次回から2回に分けて、それを学びます。
パウロは、ロマ書執筆の2年ほど前に、コリント人への手紙第一を書きました。(1)コリントの教会は、パウロが設立した教会の中では最悪の教会でした。御霊の賜物は豊かに与えられていましたが、それに比例して霊的混乱もありました。霊的プライドが、賜物の行使を妨げていたのです。(2)そこでパウロは、1コリント12〜14章で、御霊の賜物の行使について、詳細に教えました。その教えの内容は、御霊の賜物には重要性の差があるが、それでもプライドは赦されないというものでした。また、秩序をもって御霊の賜物を行使するようにという命令も与えました。御霊の賜物は、教会を建て上げることを目的に行使せよ、というのがその教えの要です。
ロマ書には、1コリントに列挙されているような御霊の賜物の詳細なリストはありません。その理由は、ローマの教会が、コリントの教会よりは霊的にはるかに成熟していたからだと思われます。先に進む前に、次のことを確認しておきましょう。(1)私たちは、「生きた供え物」です。「生きた供え物」には、「立場」や「地位」はありません。従って、プライドが入る余地はないということです。(2)自分の能力や信仰さえも、神からの賜物です。御霊の賜物には、重要性の順番がありますが、それは恵みによって与えられているので、誰も誇ることはできません。
きょうの祈り
天の父なる神さま。私が所有しているものはすべて、あなたから与えられたものです。信仰でさえも、賜物です。どうか私を霊的プライドから守ってください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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