1 私はキリストにあって真実を言い、偽りを言いません。次のことは、私の良心も、聖霊によってあかししています。
2 私には大きな悲しみがあり、私の心には絶えず痛みがあります。
3 もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです。
4 彼らはイスラエル人です。子とされることも、栄光も、契約も、律法を与えられることも、礼拝も、約束も彼らのものです。
5 父祖たちも彼らのものです。またキリストも、人としては彼らから出られたのです。このキリストは万物の上にあり、とこしえにほめたたえられる神です。アーメン。
次にパウロは、イスラエル人の7つの特権を列挙します。その内容を2回に分けて学びます。イスラエル人の7つの特権は、4〜5節に記されていますが、これは、1〜2節と関連しています。そこでは、「では、ユダヤ人のすぐれたところは、いったい何ですか。割礼にどんな益があるのですか。それは、あらゆる点から見て、大いにあります。第一に、彼らは神のいろいろなおことばをゆだねられています」とありましたが、パウロはそれ以上議論を発展させないで、途中でやめています。その続きが、9:4〜5に出ているのです。「彼らはイスラエル人です。子とされることも、栄光も、…彼らのものです。…」。(1)1〜8章では、「ユダヤ人」という呼び名が使用されていました。これは、民族的なアイデンティティーを示す言葉です。(2)9 〜11章では、「イスラエル」という言葉が12回出てきます。それに対して、「ユダヤ人」は2回だけです(9:24、10:12)。イスラエルとは、神との契約関係を示す言葉です。イスラエル人の特権は、すべてこの契約関係を土台としたものです。
(1)「そのとき、あなたはパロに言わなければならない。【主】はこう仰せられる。『イスラエルはわたしの子、わたしの初子である』」(出4:22)。イスラエルは民族的に「神の子」とされており、クリスチャンは個人的に「神の子」とされています。(2)「イスラエルが幼いころ、わたしは彼を愛し、わたしの子をエジプトから呼び出した」(ホセ11:1)。神とイスラエルのこの関係は、今も壊れていません(イザ63:16、エレ3:17〜19、31:9、20など参照)。
(1)「【主】は、昼は、途上の彼らを導くため、雲の柱の中に、夜は、彼らを照らすため、火の柱の中にいて、彼らの前を進まれた。彼らが昼も夜も進んで行くためであった。昼はこの雲の柱、夜はこの火の柱が民の前から離れなかった」(出13:20〜21)。イスラエルの民は、シャカイナグローリーに導かれて荒野を旅しました。(2)シャカイナグローリーは、① 荒野、② 幕屋 、③ 神殿、④ そして、メシアであるイエスの内に現れました。
いかに多くの特権が与えられていても、信仰がないなら救われません。そこが問題です。イスラエルは特権の上にあぐらをかき、謙遜に歩むことを忘れました。イスラエルの失敗から教訓を学ぼうではありませんか。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。あなたから特権を与えられていることが、救いの保証なのではありません。きょうもあなただけを信頼し、謙遜に御前を歩むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
出エジブト記 3~4、ヨハネの福音書 4
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら