18 こういうわけで、ちょうどひとりの違反によってすべての人が罪に定められたのと同様に、ひとりの義の行為によってすべての人が義と認められ、いのちを与えられるのです。
19 すなわち、ちょうどひとりの人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、ひとりの従順によって多くの人が義人とされるのです。
20 律法が入って来たのは、違反が増し加わるためです。しかし、罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました。
21 それは、罪が死によって支配したように、恵みが、私たちの主イエス・キリストにより、義の賜物によって支配し、永遠のいのちを得させるためなのです。
今私たちは、「転嫁された罪」について学んでいます。アダムは、全人類の代表として行動し、その結果、全人類に罪と死をもたらしました。「転嫁された罪」の解決は、「キリストの義の転嫁」を受けることにあります。
「こういうわけで、ちょうどひとりの違反によってすべての人が罪に定められたのと同様に、ひとりの義の行為によってすべての人が義と認められ、いのちを与えられるのです。すなわち、ちょうどひとりの人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、ひとりの従順によって多くの人が義人とされるのです」(18〜19節)。(1)ひとりの違反によって、すべての人が罪に定められたとあります。これは、エデンの園でのアダムの違反のことです。アダムの不従順によって、それ以降の全人類が罪人とされました。(2)しかし、ひとりの義の行為によって、すべての人が義と認められ、いのちを与えられます。ひとりの義の行為とは、キリストの十字架の死を指しています。ひとりの従順によって、多くの人が義人とされます。注意すべきは、義認は信じる人にだけ与えられるということです。
「律法が入って来たのは、違反が増し加わるためです。しかし、罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました」(20節)。(1)律法が入って来る前から、罪はありました。(2)律法の目的は、以下の3点です。① 罪を示すため、② 罪人により多くの罪を犯させるため(これはロマ7章のテーマです)、③ 恵みを満ち溢れさせるため。
「それは、罪が死によって支配したように、恵みが、私たちの主イエス・キリストにより、義の賜物によって支配し、永遠のいのちを得させるためなのです」(21節)。(1)アダムの罪は、死を世にもたらしました。(2)キリストは、義の行為によって、義と永遠のいのちを世にもたらしました。これは、恵みの支配が到来したことを意味します。(3)ここまでで、「義認」に関する教えが終わりました。次の6章の冒頭で、パウロはこう問いかけます。「では、恵みが増し加わるために、罪の中にとどまるべきか」。「罪の中にとどまる」とは、習慣的罪のことです。ロマ書は、6:1から聖化のテーマに入って行きます。先に進む前に、「転嫁された罪」はすべてキリストの十字架によって処理されたことを確認しましょう。キリストを信じるとは、キリストの義の転嫁を受けることです。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。今は恵みが支配する時代です。キリストの義の転嫁を受けていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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