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ローマ人への手紙1:21 〜 23

21 それゆえ、彼らは神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなりました。

22 彼らは、自分では知者であると言いながら、愚かな者となり、

23 不滅の神の御栄えを、滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た物と代えてしまいました。

知識の拒否

堕落への7つのステップ

異教徒は、神を知っていながら、意図的に堕落へのステップを踏んでいます。「彼らは神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなりました。彼らは、自分では知者であると言いながら、愚かな者となり、不滅の神の御栄えを、滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た物と代えてしまいました」(2123節)
(1)神を神としてあがめない。彼らは、唯一の神の存在を認めません。全知全能の神の存在は、歓迎されないのです。
(2)神に感謝もしない。彼らは、いのちと祝福のみなもとである神を無視します。感謝のない人は、心がかたくなになり、霊的に鈍感になります。その結果、さらに堕落のステップを踏むことになります。
(3)その思いはむなしくなる。「むなしい思いにふけり」(新共同訳)という訳もあります。彼らは、自分中心にものごとを考えるようになります。また、むなしい議論に走り、ますます神の知識から離れて行きます。
(4)その無知な心は暗くなる。これは、内なる人の状態のことです。つまり、理解力が不鮮明になり、論じる力が減退するということです。
(5)自分では知者であると言いながら、愚かな者となる。哲学者のことを「フィロソファー(知識を愛する者)」と言います。聖書では、神を恐れない者は「愚か者」です。知識が愚かになると、行動も愚かになります。
(6)不滅の神の御栄えを像(イメージ)に代える。これは、偶像礼拝の罪です。だからと言って、神の栄光が傷つくわけではありません。人間の内にある神概念が変化するだけです。人間は、礼拝と感謝の対象を、神から像(イメージ)に変えるのです。
(7)滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た像を作る。英雄が神としてあがめられるようになります。また、鳥(エジプトのたか、ローマのわし)、獣(エジプトの牛)、はうもの(蛇、とかげ、わに)などが神としてあがめられます。
以上が、神を否定した人がたどる堕落へのステップです。私たちの同胞が、罪と無知から解放され、真の神に立ち返るように祈ろうではありませんか。自分に関しては、神を神としてあがめる生活ができるように祈りましょう。

きょうの祈り

天の父よ。あなただけを神としてあがめる生活を送らせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨブ記7〜9、テトスへの手紙1