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ローマ人への手紙1:1 〜7

1 神の福音のために選び分けられ、使徒として召されたキリスト・イエスのしもべパウロ、

2 ─この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもので、

3 御子に関することです。御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、

4 聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。

5 このキリストによって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。それは、御名のためにあらゆる国の人々の中に信仰の従順をもたらすためです。

6 あなたがたも、それらの人々の中にあって、イエス・キリストによって召された人々です、─このパウロから、

7 ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。

あいさつ(8)

福音はいつ考えられたのか

今回は、パウロのあいさつ文の学びの8回目です。すでに見たように、2 〜6節はあいさつ文の中の「挿入句」に当たります。その中でパウロは、福音の内容の要約をしています。きょうは、パウロが伝えようとしている福音の内容について学んでみましょう。
「御子に関すること」とあります。原文を直訳すると、「彼(神)の子に関すること」となります。御子は二性を持っています。(1)「御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ」とあります。これによってイエスの人性が証明されました。旧約聖書のメシア預言は、メシアがダビデの子孫から誕生すると教えています。「エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ」(イザ11:1)。「見よ。その日が来る。─【主】の御告げ─その日、わたしは、ダビデに一つの正しい若枝を起こす。彼は王となっておさめ、栄えて、この国に公義と正義を行う」(エレ23:5)。「【主】であるわたしが彼らの神となり、わたしのしもべダビデはあなたがたの間で君主となる。【主】であるわたしがこう告げる」(エゼ34:24)
(2)「聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方」とあります。これによってイエスの神性が証明されました。大切なことは、イエスの神性は死者の中からの復活によって証明されたということです。復活の意義は2つあります。復活は、罪の問題が解決したことの証拠です。復活は、イエスが神の子であることの証拠です。

「私たちの主イエス・キリストです」

復活によってイエスはキリストであることが証明されました。それを信じることが、救いの条件です。「なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです」(ロマ10:9)
イエスの人性は、ダビデの子孫として生まれたことで証明されました。永遠なるお方が、有限な時間と空間の中に誕生されたのです。イエスの神性は、死者の中からの復活により、公に神の御子として示されたことで証明されました。生まれたのではなく、示された(宣言された)とあることに注目しましょう。御子は永遠の昔から存在しておられました。そのことは、パウロ自身が体験したことでもあります。イエスを救い主、人生の主として受け入れる人は幸いです。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。人であり神であるイエス・キリストを、私の救い主として受け入れます。私の人生をお導きください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

アモス書7~8、詩篇89 ~ 90