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出エジプト記40:34 〜 38(新改訳3 版) (新改訳3版)

34 そのとき、雲は会見の天幕をおおい、【主】の栄光が幕屋に満ちた。

35 モーセは会見の天幕に入ることができなかった。雲がその上にとどまり、【主】の栄光が幕屋に満ちていたからである。

36 イスラエル人は、旅路にある間、いつも雲が幕屋から上ったときに旅立った。

37 雲が上らないと、上る日まで、旅立たなかった。

38 イスラエル全家の者は旅路にある間、昼は【主】の雲が幕屋の上に、夜は雲の中に火があるのを、いつも見ていたからである。

出エジプト記のまとめ(2)

神の約束

出エジプト記の「まとめ」の2 回目である。出エジプト記は、アブラハム契約の延長線上にある。神がアブラハムに約束されたことは、すべて成就する。
(1)出エジプト2:24 〜25 に、「神は彼らの嘆きを聞かれ、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。神はイスラエル人をご覧になった。神はみこころを留められた」とある。アブラハム契約に基づき、神はイスラエルの民をエジプトから解放し、彼らを約束の地に導かれた。(2)しかし、カナンの地に定住したイスラエルの民は失敗を繰り返した。士師記の時代は、失敗と悔い改めのサイクルの時代であった。ダビデとソロモンの時代に国は栄えたが、ソロモンの死後、王国は分裂し、南北朝時代に入った。やがて偶像礼拝の罪のために、北王国イスラエルが先に滅び、南王国ユダが次に滅びた(バビロン捕囚に引かれて行った)。(3)70 年後に、民はカナンの地に帰還した。帰還した民は、神殿を再建し、城壁を修復し、モーセの律法の学びを再開した。しかし、外敵による支配は続いた。(4)ローマ帝国の支配下にあった時に、待望のメシアが到来した。しかし彼らは、そのお方を信じようとはしなかった。イスラエルの民の最大の失敗は、メシアを拒否したことである。(5)イエスをメシアと信じたのは、少数の人たちだけであった。彼らは、その時代の「イスラエルの残れる者(レムナント)」である。現代では、メシアニックジューたちがそれである。彼らの存在は、アブラハム契約が今も有効であることを示している。

教会時代

(1)イスラエルの民がメシアを拒否したため、神の愛と恵みを伝える器(民)がいなくなった。(2)そこで、教会がその代理的器となった。ユダヤ人信者と異邦人信者が共に、「ひとりの人」を形成するのが教会である。異邦人信者は、アブラハム契約の幹に接木された野生種の枝である。(3)では、イスラエルの民に対する神の計画はどうなるのか。イスラエルの民は、終わりの時代に民族的救いを経験するようになる。(4)イスラエルの民の救いは、メシア再臨の条件である。メシアの再臨によって、地上に千年王国が設立され、千年の終わりには新天新地が出現するようになる。
歴史的文脈の中に自分を置くことを学ぼう。神の計画は必ず成就する。そう確信した者は、自分が果たすべき役割を模索し始める。神の御心を実行する人生は、喜びと冒険に満ちた人生である。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。教会時代がどのような時代であるかを教えてくださり、感謝します。あなたのご計画の中に私も含めてくださり、感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書48、ホセア書1、ピリピ人への手紙3