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出エジプト記40:16 〜 33

16 モーセはそのようにした。すべて【主】が彼に命じられたとおりを行った。

17 第二年目の第一月、その月の第一日に幕屋は建てられた。

18 モーセは、幕屋を建てるとき、台座を据え、その板を立て、その横木を通し、その柱を立て、

19 幕屋の上に天幕を広げ、その上に天幕のおおいを掛けた。【主】がモーセに命じられたとおりである。

20 また、彼はさとしを取って箱に納め、棒を箱につけ、「贖いのふた」を箱の上に置き、

21 箱を幕屋の中に入れ、仕切りのために垂れ幕を掛け、あかしの箱の前を仕切った。【主】がモーセに命じられたとおりである。

22 また、彼は会見の天幕の中に、すなわち、幕屋の北のほうの側で垂れ幕の外側に、机を置いた。

23 その上にパンを一列に並べて、【主】の前に供えた。【主】がモーセに命じられたとおりである。

24 彼は会見の天幕の中、机の反対側の幕屋の南側に、燭台を置いた。

25 そうして彼は【主】の前にともしび皿を上げた。【主】がモーセに命じられたとおりである。

26 それから彼は、会見の天幕の中の垂れ幕の前に、金の壇を置き、

27 その上でかおりの高い香をたいた。【主】がモーセに命じられたとおりである。

28 彼は、幕屋の入口に垂れ幕を掛け、

29 全焼のいけにえの祭壇を、会見の天幕である幕屋の入口に置き、その上に全焼のいけにえと穀物のささげ物とをささげた。【主】がモーセに命じられたとおりである。

30 また彼は、会見の天幕と祭壇との間に洗盤を置き、洗いのために、それに水を入れた。

31 モーセとアロンとその子らは、それで手と足を洗った。

32 会見の天幕に入るとき、または、祭壇に近づくとき、彼らはいつも洗った。【主】がモーセに命じられたとおりである。

33 また、幕屋と祭壇の回りに庭を設け、庭の門に垂れ幕を掛けた。こうして、モーセはその仕事を終えた。

モーセの従順

幕屋の完成

この箇所は、モーセがすべて【主】の指示通りに仕事を行い、幕屋を完成させたことを記している。2 つの感動的な表現が出て来る。「モーセはそのようにした。すべて【主】が彼に命じられたとおりを行った」「…こうして、モーセはその仕事を終えた」
「【主】がモーセに命じられたとおりである」という表現が、7 回繰り返されていることに注目しよう(19、21、23、25、27、29、32 節)。7 は完全数である。この表現は、幕屋が神の計画通りに建設されたことを示している。神の命令に忠実な人は幸いである。イスラエルの民は、金の子牛事件から立ち直り、モーセに導かれて幕屋の建設を終了させた。完璧な人はいない。誰でも失敗を犯してしまう。大切なことは、失敗を悔い改め、そこから立ち直ることである。私たちには、モーセ以上の解放者である主なるイエスがおられる。主イエスの恵みに信頼して、希望の未来に向かって歩み始めよう。

モーセとイエスの対比

モーセは、【主】が命じられたデザイン(型)通りに幕屋を建設した。主イエスは、幕屋ではなく教会を建設される。「ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません」(マタ16:18)。これは、イエスは神の子であり、救い主であるという信仰告白の上に教会を建てるという意味である。その教会は、使徒たちが死んでも継続する。キリストの教会はまだ完成していない。もし異なった土台の上に建てるなら、それは教会とは言えない。
主イエスは、地上での仕事をすべて終えられた。「イエスは、いぶどう酒を受けられると、『完了した』と言われた。そして、頭をたれて、霊をお渡しになった」(ヨハ19:30)。キリストの福音の中には、3 つの要素がある。それは、イエスは私たちの罪のために死なれたこと、墓に葬られたこと、三日目によみがえられたこと、である。この3 要素を信じ、主イエスに信頼を置いた者は、救いを得たのである。私たちが受ける救いの確かさは、主イエスの御業の確かさの上に乗っている。「モーセが神の家全体のために忠実であったのと同様に、イエスはご自分を立てた方に対して忠実なのです」(ヘブ3:2)

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。私たちには忠実な大祭司である【主】イエスがおられます。私は完全に救われ、その救いは必ず完成します。そのことのゆえに感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書42~43、詩篇81 ~ 82