サポートする

出エジプト記29:15 〜 21

15 あなたは雄羊一頭を取り、アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置かなければならない。

16 あなたはその雄羊をほふり、その血を取り、これを祭壇の回りに注ぎかける。

17 また、その雄羊を部分に切り分け、その内臓とその足を洗い、これらをほかの部分や頭といっしょにしなければならない。

18 その雄羊を全部祭壇の上で焼いて煙にする。これは、【主】への全焼のいけにえで、なだめのかおりであり、【主】への火によるささげ物である。

19 あなたはもう一頭の雄羊を取り、アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置く。

20 あなたはその雄羊をほふり、その血を取って、アロンの右の耳たぶと、その子らの右の耳たぶ、また、彼らの右手の親指と、右足の親指につけ、その血を祭壇の回りに注ぎかける。

21 あなたが、祭壇の上にある血とそそぎの油を取って、アロンとその装束、および、彼とともにいる彼の子らとその装束とに振りかけると、彼とその装束、および、彼とともにいる彼の子らとその装束とは聖なるものとなる。

雄羊のいけにえ

最初の雄羊のいけにえ

雄羊2 頭が屠られるが、最初の雄羊は「全焼のいけにえ」である。「あなたは雄羊一頭を取り、アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置かなければならない」。(1)アロンとその子らは雄羊の頭に手を置く。すでに見たように、これは「罪の転嫁」を意味している。ここには、罪は命(血)によって贖われるという霊的原則が啓示されている。(2)次に、その雄羊を屠る。その血を取り、祭壇の回りに注ぎかける。部分に切り分け、内臓と足を洗い、その他の部分といっしょにする。その全部を祭壇の上で焼いて煙にする。「全焼のいけにえ」という呼び方は、そこから来ている。「全焼のいけにえ」は、神への感謝と全的献身を象徴している。

次の雄羊のいけにえ

2 番目の雄羊は、聖別のためのいけにえである。(1)ここでもアロンとその子らは雄羊の頭に手を置く。やはり、ここでも罪の転嫁が行われている。(2)次に、その雄羊を屠る。(3)それから、その血をアロンとその子らに付ける。「あなたはその雄羊をほふり、その血を取って、アロンの右の耳たぶと、その子らの右の耳たぶ、また、彼らの右手の親指と、右足の親指につけ、その血を祭壇の回りに注ぎかける」。血を体の3 カ所に付ける。右の耳たぶ、右手の親指、そして右足の親指である。これは、全身に血を塗ったことを象徴している。つまり、全的献身を表している。それから、残りの血を祭壇の回りに注ぎかける。(4)最後に、祭壇の上にある血と注ぎの油を、祭司たちの装束に振りかける。これが行われると、祭司とその衣装は聖別されたことになる。
幕屋も犠牲のいけにえも、キリストが現れる前の一時的な規定であることを思い出そう。新約時代に生きる私たちには、さらに優れた祝福が与えられている。「一方で、前の戒めは、弱く無益なために、廃止されましたが、 ── 律法は何事も全うしなかったのです。── 他方で、さらにすぐれた希望が導き入れられました。私たちはこれによって神に近づくのです。・・・そのようにして、イエスは、さらにすぐれた契約の保証となられたのです」(ヘブ7:18 〜 22)。主イエスは、私たちのために全焼のいけにえとなり、聖別のためのいけにえとなられた。今、この方への全的献身を表明しようではないか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。新約時代の聖徒には、さらに優れた祝福が与えられています。それは主イエスのいのちが犠牲にされたということです。どうか私に、全的献身の思いをお与えください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書66、エレミヤ書1、コリント人への手紙 第一8