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出エジプト記23:20 〜 23

20 見よ。わたしは、使いをあなたの前につかわし、あなたを道で守らせ、わたしが備えた所にあなたを導いて行かせよう。

21 あなたは、その者に心を留め、御声に聞き従いなさい。決して、その者にそむいてはならない。わたしの名がその者のうちにあるので、その者はあなたがたのそむきの罪を赦さないからである。

22 しかし、もし御声に確かに聞き従い、わたしが告げることをことごとく行うなら、わたしはあなたの敵には敵となり、あなたの仇には仇となろう。

23 わたしの使いがあなたの前を行き、あなたをエモリ人、ヘテ人、ペリジ人、カナン人、ヒビ人、エブス人のところに導き行くとき、わたしは彼らを消し去ろう。

使いを派遣するという約束

使いとは誰か(20 〜21 節)

今イスラエルの民は、重要な任務(神の栄光を表わすという任務)を帯びてカナンの地に入ろうとしている。その彼らにモーセの律法が与えられた。また、律法を守る者への祝福が約束された。「見よ。わたしは、使いをあなたの前に遣わし、あなたを道で守らせ、わたしが備えた所にあなたを導いて行かせよう。…決して、その者にそむいてはならない。わたしの名がその者のうちにあるので、その者はあなたがたのそむきの罪を赦さないからである」
(1)「使い」とは、【主】の使いのことである。「彼はわたしの名を帯びているからである」(新共同訳)とあるが、これと同じ内容のことを、イエスが宣言しておられる。「わたしが父におり、父がわたしにおられるとわたしが言うのを信じなさい」(ヨハ14:11)。(2)この「使い」は、天使のひとりではなく、三位一体の第2 位格の神である。(3)「そむきの罪を赦さない」とあるが、罪を赦すか赦さないかは、神の領域の事柄である。民が罪を犯せば、この方は矯正のために裁きを下される。(4)モーセが燃える柴の中で出会ったのは、【主】の使いであった(出3:2)。出エジプトの出来事を始めたお方が、イスラエルの民の先頭を歩いてくださる。【主】の使いの役割は、出エジプトの出来事を完成させることである。

使いに従う者の祝福(22 〜23 節)

イスラエルの責任は、その者に心を留め、御声に聞き従うことである。「しかし、もし御声に確かに聞き従い、わたしが告げることをことごとく行うなら、わたしはあなたの敵には敵となり、あなたの仇には仇となろう。わたしの使いがあなたの前を行き、…」。(1)祝福を受ける条件は、【主】の使いの声に聞き従うことである。(2)祝福の内容は、「使いが、イスラエルの敵には敵となってくださる」、「使いが、イスラエルの民のために戦ってくださる」ということである。(3)イスラエルの敵となるエモリ人の6 つのグループの名が上げられている。エモリ人、ヘテ人、ペリジ人、カナン人、ヒビ人、エブス人。【主】の使いは、彼らの影響力を排除し、彼らが国として存在しなくなるようにされる。
主イエスは私たちの先を歩んでくださる。「あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださることを私は堅く信じているのです」(ピリ1:6)。この聖句から励ましを受け取ろうではないか。

きょうの祈り

天の父よ。私の前を主イエスが歩んでくださることを感謝します。私のクリスチャン生活は、必ず完成します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書8~9、箴言26