29 あなたの豊かな産物と、あふれる酒とのささげ物を、遅らせてはならない。あなたの息子のうち初子は、わたしにささげなければならない。
30 あなたの牛と羊についても同様にしなければならない。七日間、その母親のそばに置き、八日目にわたしに、ささげなければならない。
31 あなたがたは、わたしの聖なる民でなければならない。野で獣に裂き殺されたものの肉を食べてはならない。それは、犬に投げ与えなければならない。
その他の規定(分類できないもの)の5 回目の学びである。「あなたの豊かな産物と、あふれる酒とのささげ物を、遅らせてはならない」。(1)申命記8:8 には、約束の地で収穫される7 つの産物が列挙されている。「小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろの他、オリーブ油と蜜(なつめやしのこと)」。あるユダヤ教のラビは、神に捧げる産物はこの7 種類であると教えている。(2)どれくらいの量を捧げるかは、規定されていない。つまり、自発的に捧げるということである。
次に、息子と家畜に関する規定が出て来る。「あなたの息子のうち初子は、わたしにささげなければならない。あなたの牛と羊についても同様にしなければならない。七日間、その母親のそばに置き、八日目にわたしに、ささげなければならない」。(1)これは、出エジプト13:2 の再確認である。「イスラエル人の間で、最初に生まれる初子はすべて、人であれ家畜であれ、わたしのために聖別せよ。それはわたしのものである」。(2)人間の初子の聖別は、贖い金を支払うことによって行われる。民数記18:16 によれば、その額は5 シェケルである。(3)動物の初子の場合は、2 つの方法がある。聖い動物は、いけにえとして神に捧げる。聖くない動物は、殺さず5 シェケルで贖う。
「あなたがたは、わたしの聖なる民でなければならない。野で獣に裂き殺されたものの肉を食べてはならない。それは、犬に投げ与えなければならない」。(1)この規定と関連しているのが、レビ記17:10 〜11 である。「・・・どんな血でも食べるなら、わたしはその血を食べる者から、わたしの顔をそむけ、その者をその民の間から断つ。なぜなら、肉のいのちは血の中にあるからである。わたしはあなたがたのいのちを祭壇の上で贖うために、これをあなたがたに与えた。いのちとして贖いをするのは血である」。(2)「肉のいのちは血の中にある」というのが、この命令のポイントである。モーセの律法は、いのちの尊厳を教えるために血を食べることを禁止している。(3)獣に殺された家畜の肉を食べることは、血のついた肉を食べることである。ちなみに、エホバの証人はこの規定を曲解し、本来の意味から外れた教えを広めている。輸血を禁止することは、いのちの尊厳を守ることと矛盾する。
聖書を正しく理解していないと、信仰生活に歪みが出て来る。神の愛を受け取り、きょうも生かされていることを神に感謝しよう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。きょうも私を生かしてくださり、感謝します。聖書を曲解する異端的教えから、私をお守りください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第二21~22、使徒の働き27
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら