24 わたしのために土の祭壇を造り、その上で、羊と牛をあなたの全焼のいけにえとし、和解のいけにえとしてささげなければならない。わたしの名を覚えさせるすべての所で、わたしはあなたに臨み、あなたを祝福しよう。
25 あなたが石の祭壇をわたしのために造るなら、切り石でそれを築いてはならない。あなたが石に、のみを当てるなら、それを汚すことになる。
26 あなたは階段で、わたしの祭壇に上ってはならない。あなたの裸が、その上にあらわれてはならないからである。
祭壇を造れという命令が与えられる。これは、幕屋の設計図が示される前の祭壇である。これまでにも、信仰の表現として造られる祭壇はあった。創世記では、族長たちがそのような祭壇を造った。これは、【主】へのいけにえを捧げるための祭壇である。この種の祭壇は、幕屋建設以降も造られた。いくつかの例を上げてみる。(1)士師記6:24。「そこで、ギデオンはそこに【主】のために祭壇を築いて、これをアドナイ・シャロムと名づけた・・・」。(2)士師記13:19。「そこでマノアは、子やぎと穀物のささげ物を取り、それを岩の上で【主】にささげた。主はマノアとその妻が見ているところで、不思議なことをされた」。(3)1 サムエル7:17。「(サムエルは)ラマに帰った。そこに自分の家があったからである。・・・彼はまた、そこに【主】のために一つの祭壇を築いた」
祭壇には2 種類のものがあった。(1)土の祭壇。「わたしのために土の祭壇を造り、その上で、羊と牛をあなたの全焼のいけにえとし、和解のいけにえとしてささげなければならない。わたしの名を覚えさせるすべての所で、わたしはあなたに臨み、あなたを祝福しよう」。質素な素材で造られた祭壇は、神を礼拝する際の心の在り方を暗示している。この命令には、祝福の約束が伴っている。(2)石の祭壇。石で祭壇を造る場合、切り石と、のみを当てた石は、使用することができなかった。カナン人たちは、見事な石で祭壇を築いていた。のみを石に当てると、そこに偶像を刻みたいという誘惑を受けることになる。この命令は、イスラエルの民を偶像礼拝から守るためのものである。この祭壇には、階段を造ってはならない。そこを上る時に、裸が現れないようにするためである。これもまた、カナン人の淫乱な礼拝を避けるための規定である。
石の祭壇は、非常に低いものである。その形は、神の前での謙遜を教えている。ヨハネ4:23 〜 24 にはこうある。「しかし、真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はこのような人々を礼拝者として求めておられるからです。神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません」。「霊とまことによって」というのが、クリスチャンの礼拝である。土の祭壇と石の祭壇は、それぞれ、謙遜な礼拝と真実な礼拝を教えている。自らの礼拝の姿勢を振り返り、神に喜ばれる礼拝を捧げる者とならせていただこう。
きょうの祈り
全知全能の神よ。あなたの御前に、真実な礼拝をささげ続けることができますように、私を助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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