7 あなたは、あなたの神、【主】の御名を、みだりに唱えてはならない。【主】は、御名をみだりに唱える者を、罰せずにはおかない。
「あなたは、あなたの神、【主】の御名を、みだりに唱えてはならない。【主】は、御名をみだりに唱える者を、罰せずにはおかない」。(1)第3 戒は、神の尊厳や性質を引き下げてはいけないということを教えている。ヘブル的には、名は実態を表す。従って、「御名をみだりに唱える」とは、神を価値のない存在のように扱うことである。不用意に御名を口にすることだけでなく、実行する気がないのに、神の名によって誓うのも第3 戒違反に当たる。(2)ユダヤ人たちは、偶然に神の御名を唱えることさえ恐れ、【主】という御名そのものを発音しなくなった。【主】をヘブル語で読むと「ヤハウェ」という発音が最も近いと思われるが、正確なところは分からない。ユダヤ人たちは、「ヤハウェ」を「アドナイ(わが主)」と読み替えている。
新約時代の聖徒たちには、モーセの律法に代わるものとしてキリストの律法が与えられている。(1)【主】の御名を辱めてはならないという命令と同じものが、キリストの律法にも含まれている。ヤコブはその手紙の中で、人を見かけや持ち物で判断してはならないと命じ、次に、金持ちについてこう書いている。「あなたがたがその名で呼ばれている尊い御名をけがすのも彼らではありませんか」(ヤコ2:7)。つまり、裕福な者は神を恐れることを忘れ、その御名を汚すような生活に走る恐れがあるということである。(2)英語圏の人たちは、好ましくないことがあると、主の御名を「呪いや罵倒の言葉」として使うことがある。あたかも、意図的に第3 戒を破っているかのようである。(3)カルト的指導者が語る惑わしの言葉にも注意しよう。「神が私にこう語られた」。「今私は、聖霊によって語っている」。霊的リーダーがこのような言葉を頻繁に語り始めると、注意が必要である。そのような言葉は、聞く人たちを束縛する力となる。霊的リーダーは、自分が置かれている権威ある地位を自覚すべきである。彼らが恐れなければならないのは、人々が自分の言葉に耳を傾けてくれないことではなく、人々が自分の言葉に従い始めることである。これは、実に恐ろしいことである。それゆえ、霊的リーダーには謙遜さが求められる。
【主】の御名をあがめる生き方とは、日々みことばに親しみ、謙遜になって、聖霊に導かれて歩むことである。神の栄光を表す生き方とはどのようなものなのか、黙想しよう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。私の人生を通して、あなたの御名があがめられますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第一1~2、使徒の働き12
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら