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出エジプト記16:4 〜 12

4 【主】はモーセに仰せられた。「見よ。わたしはあなたがたのために、パンが天から降るようにする。民は外に出て、毎日、一日分を集めなければならない。これは、彼らがわたしのおしえに従って歩むかどうかを、試みるためである。

5 六日目に、彼らが持って来た物を整える場合、日ごとに集める分の二倍とする。」

6 それでモーセとアロンは、すべてのイスラエル人に言った。「夕方には、あなたがたは、【主】がエジプトの地からあなたがたを連れ出されたことを知り、

7 朝には、【主】の栄光を見る。【主】に対するあなたがたのつぶやきを主が聞かれたのです。あなたがたが、この私たちにつぶやくとは、いったい私たちは何なのだろう。」

8 モーセはまた言った。「夕方には、【主】があなたがたに食べる肉を与え、朝には満ち足りるほどパンを与えてくださるのは、あなたがたが主に対してつぶやく、そのつぶやきを【主】が聞かれたからです。いったい私たちは何なのだろうか。あなたがたのつぶやきは、この私たちに対してではなく、【主】に対してなのです。」

9 モーセはアロンに言った。「イスラエル人の全会衆に、『【主】の前に近づきなさい。主があなたがたのつぶやきを聞かれたから』と言いなさい。」

10 アロンがイスラエル人の全会衆に告げたとき、彼らは荒野のほうに振り向いた。見よ。【主】の栄光が雲の中に現れた。

11 【 主】はモーセに告げて仰せられた。

12 「 わたしはイスラエル人のつぶやきを聞いた。彼らに告げて言え。『あなたがたは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンで満ち足りるであろう。あなたがたはわたしがあなたがたの神、【主】であることを知るようになる。』」

神の約束(2)

民に対するモーセとアロンの言葉

8 節でモーセは、こう語っている。「夕方には、あなたがたは、【主】がエジプトの地からあなたがたを連れ出されたことを知り、朝には、【主】の栄光を見る」。(1)イスラエルの民は、モーセとアロンが民をエジプトから連れ出したのだと言い始めた。なんという誤解、【主】に対する冒涜ぼうとくであろうか。イスラエルの民をエジプトから連れ出したのは、【主】である。それを証明するために、夕方には食物が与えられる。その時、イスラエルの民は【主】が彼らをエジプトから連れ出されたことを知るようになる。(2)朝にはパンが降る。それは、【主】の栄光の現れとなる。【主】の栄光とは、現実的な力のことである。あるいは、シャカイナグローリー(超自然的な現象)そのものを指している可能性もある(出16:10 参照)。
さらにモーセは民に告げた。「あなたがたが、この私たちにつぶやくとは、いったい私たちは何なのだろう」。彼は、自分たちは出エジプトの演出者ではない、それゆえ、民のつぶやきは、【主】に対するものであると言った(アロンがモーセの代弁者として民に語っている)。

モーセに対する【主】のことば

荒野の方を振り向くと、そこにはシャカイナグローリーがあった(【主】の栄光が雲の中に現れた)。そのシャカイナグローリーの中から、【主】がお語りになった。(1)【主】は、イスラエル人のつぶやきをお聞きになった。(2)民のつぶやきに対する【主】からの答えは、こうであった。「民は、夕暮れには肉を食べるようになる。朝にはパンで満ち足りるようになる」。(3)【主】はさらにこう仰せられた。「あなたがたはわたしがあなたがたの神、【主】であることを知るようになる」「わたしが【主】であることを知るようになる」とは、このお方が「契約の神、恵み深い神、必要なものはすべて与える神」であることを知るようになるという意味である。
私たちの神は、私たちの必要をすべてご存じである。このお方に、全幅ぜんぷくの信頼を置こうではないか。「そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。・・・あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。・・・」(マタ6:31 〜34)

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。あなたは【主】です。私の必要をすべて満たしてくださるお方です。きょうもあなたに信頼し、この世に出て行きます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

士師記11~12、ルカの福音書13