19 パロの馬が戦車や騎兵とともに海の中に入ったとき、【主】は海の水を彼らの上に返されたのであった。しかしイスラエル人は海の真ん中のかわいた土の上を歩いて行った。
20 アロンの姉、女預言者ミリヤムはタンバリンを手に取り、女たちもみなタンバリンを持って、踊りながら彼女について出て来た。
21 ミリヤムは人々に応えて歌った。「【主】に向かって歌え。主は輝かしくも勝利を収められ、馬と乗り手とを海の中に投げ込まれた。」
ミカ6:4 には次のようにある。「わたしはお前をエジプトの国から導き上り奴隷の家から贖った。また、モーセとアロンとミリアムをお前の前に遣わした」(新共同訳)。この聖句では、ミリアムの名前がモーセとアロンに並んで出て来る。彼女もまた、出エジプトの指導者の1 人と見なされているのである。ミリアムがその指導力を発揮したと記されているのは、出エジプト記のこの箇所だけである。彼女が歌を歌った理由が、19 節に出て来る。「パロの馬が戦車や騎兵とともに海の中に入ったとき、【主】は海の水を彼らの上に返されたのであった。しかしイスラエル人は海の真ん中のかわいた土の上を歩いて行った」
20 節には、「アロンの姉である女預言者ミリアムが小太鼓を手に取ると、他の女たちも小太鼓を手に持ち、踊りながら彼女の後に続いた」(新共同訳)とある。(1)古代世界では、儀式的踊りや歌は、男女別々に行った。モーセは男たちに歌を与え、ミリアムは女たちの賛美の先頭に立って踊った。(2)ミリアムという名は、新約聖書のマリアと同じである。彼女は「アロンの姉」と言われている。なぜ「モーセの姉」と書かれていないのだろうか。恐らく、モーセは幼い頃から家を出ていたために、ミリアムはアロンの姉として民の間で知られるようになっていたのであろう。(3)彼女は「女預言者」と呼ばれているが、この言葉はここで初めて登場する。(4)ミリアムは小太鼓(タンバリン)を手に取って踊った。その後を、女たちが踊りながらついて出て来た。このようにして、ミリアムは女たちの賛美を導いた。(5)賛美の内容は、「【主】に向かって歌え。主は輝かしくも勝利を収められ、馬と乗り手とを海の中に投げ込まれた」というものである。
モーセがナイル川から引き上げられた時、姉のミリアムは重要な役割を果たした。それからおよそ80年の歳月が流れた。ミリアムはそのことを思い出しながら、【主】の約束の確かさに感涙したことであろう。【主】を称え、【主】を賛美することは、指導者の重要な責務の一つであることを覚えよう。今、神が自分の人生においてなしてくださった恵みのわざを思い起こし、その御名を称えようではないか。私たちが信じる神は、これからも、いつまでも、私たちを永遠の祝福へと導いてくださる。【主】の御名はほむべきかな。
きょうの祈り
天の父よ。あなたが真実なお方であることを思い起こし、御名をたたえます。私の礼拝をお受け取りください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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ヨシュア記19~20、ルカの福音書7
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