13 それでモーセは民に言った。「恐れてはいけない。しっかり立って、きょう、あなたがたのために行われる【主】の救いを見なさい。あなたがたは、きょう見るエジプト人をもはや永久に見ることはできない。
14 【 主】があなたがたのために戦われる。あなたがたは黙っていなければならない。」
動揺するイスラエルの民に向かって、モーセは励ましの言葉を語る。その言葉は、モーセの信仰告白ともなっている。彼はすでに、エジプトに下った10 の災いから教訓を学んでいた。彼には、【主】の計画が何であるかは分かっていなかったが、敗北するのは自分たちではなく、敵であることを確信していた。
「恐れてはいけない。しっかり立って、きょう、あなたがたのために行われる【主】の救いを見なさい。あなたがたは、きょう見るエジプト人をもはや永久に見ることはできない。【主】があなたがたのために戦われる。あなたがたは黙っていなければならない」。これは、旧約聖書に記録された最も感動的な信仰告白の1 つである。(1)「恐れてはいけない」。つまり、パロとその軍勢を恐れる必要はない。恐るべき方を恐れよ、という意味である。このことは、私たちへの教訓となる。(2)「しっかり立って」。つまり、逃げ出そうとしないで(物理的に不可能ではあるが)、【主】が導かれた場所に留まれという意味である。ここにも、私たちへの教訓がある。(3)「きょう、あなたがたのために行われる【主】の救いを見なさい」。つまり、【主】からの解決はすみやかに来る、という意味である。「きょう」という言葉に注目しよう。【主】の救いは近い。そして、解決は【主】から来る。(4)「あなたがたは、きょう見るエジプト人をもはや永久に見ることはできない」。つまり、今見ているエジプト人はいなくなるという意味である。翌朝、彼らが見ることになるのは、海に浮かぶエジプト人の死体である。モーセは、エジプト人が海で溺死することを知っていたわけではなかったが、エジプト人が目の前から消え去るという確信は持っていた。(5)「【主】があなたがたのために戦われる」。つまり、イスラエルの民のために、【主】ご自身が戦ってくださるということである。【主】は、風と海の波を軍勢として動員される。それゆえ、自分たちに戦闘の体験がなくても大丈夫だ、ということである。(6)「あなたがたは黙っていなければならない」。つまり、恐れて叫び出すなということであり、戦いのための「ときの声」を上げるなという意味でもある。
指導者の責務は、希望をなくした民衆に向かって、神にある希望を宣言し、彼らを励ますことである。神は言われる。「わたしの義人は信仰によって生きる。もし、恐れ退くなら、わたしのこころは彼を喜ばない」(ヘブ10:38)
きょうの祈り
天の父よ。モーセと同じ信仰を私にも与えてください。希望をなくした人に、福音を語ることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
ヨシュア記7~8、ルカの福音書3
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら