6 あなたがたはこの月の十四日までそれをよく見守る。そしてイスラエルの民の全集会は集まって、夕暮れにそれをほふり、
7 その血を取り、羊を食べる家々の二本の門柱と、かもいに、それをつける。
8 その夜、その肉を食べる。すなわち、それを火に焼いて、種を入れないパンと苦菜を添えて食べなければならない。
9 それを、生のままで、または、水で煮て食べてはならない。その頭も足も内臓も火で焼かなければならない。
10 それを朝まで残してはならない。朝まで残ったものは、火で焼かなければならない。
11 あなたがたは、このようにしてそれを食べなければならない。腰の帯を引き締め、足に、くつをはき、手に杖を持ち、急いで食べなさい。これは【主】への過越のいけにえである。
過越の祭りについての2 回目の学びである。「あなたがたはこの月の十四日までそれをよく見守る。そしてイスラエルの民の全集会は集まって、夕暮れにそれをほふり、その血を取り、羊を食べる家々の二本の門柱と、かもいに、それをつける」。(1)ニサンの月の10 日から14 日まで、子羊をよく見守る。見守るとは、ガードする(守る)ことであり、傷やしみがないかどうか、吟味することでもある。(2)それを14 日の夕暮れにほふる。「夕暮れ」を直訳すると、「2 つの夕暮れの間」となる。この言葉は2 つの解釈が可能である。① 14 日の午後3 時から日没までの間。②日没から暗くなるまでの間。後者の場合は、ユダヤ歴では15日に入っている。(3)ほふった子羊の血を取り、それを2 本の門柱と、かもいに、つける。このとおりに血を塗ると、十字架が2 本連なったような形になる。(4)血を塗る行為は、最初の過越の祭りだけに適用されるものである。
その夜(15 日に入っている)、ほふられた子羊の肉を食べる。(1)調理法は、ローストである。生肉や水煮の肉は許されない。(2)頭も足も内臓も全部いっしょに火で焼かなければならない。これは、全的献身を象徴している。(3)残ったものがあれば、それを火で焼く。決して、朝まで残しておいてはならない(過越の祭りは、特別な祭りである)。(4)食べる時の姿勢は、すぐに旅立つことができるようなものである。①腰の帯を引き締め(旅立ちの格好)、②足に靴を履き、③手に杖を持ち、④急いで食べる(これもまた、最初の過越の祭りだけに適用される)。ちなみに、約束の地に入ったユダヤ人たちは、横になって過越の食事をするようになる。その姿勢は、自由の民になったことの象徴である。
血の象徴的意味について考えてみよう。(1)罪のゆえに死が人類を支配するようになった(1 コリ15:56 参照)。(2)神の視点からは、罪は裁かれなければならない。その結果が死である。(3)罪が赦されるためには、血を流す必要がある。「なぜなら、肉のいのちは血の中にあるからである。・・・いのちとして贖いをするのは血である」(レビ17:11)(ヘブ9:22 参照)。(4)子羊の血は、御子イエスの血を予表している。「・・・御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます」(1 ヨハ1:7)。御子イエスの血によって私たちの罪は赦された。このことのゆえに、主に感謝しようではないか。
きょうの祈り
天の父よ。御子イエスの血潮のゆえに感謝し御名をたたえます。罪赦され、神の子とされていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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