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出エジプト記12:1 〜 5

1 【主】は、エジプトの国でモーセとアロンに仰せられた。

2 「 この月をあなたがたの月の始まりとし、これをあなたがたの年の最初の月とせよ。

3 イスラエルの全会衆に告げて言え。この月の十日に、おのおのその父祖の家ごとに、羊一頭を、すなわち、家族ごとに羊一頭を用意しなさい。

4 もし家族が羊一頭の分より少ないなら、その人はその家のすぐ隣の人と、人数に応じて一頭を取り、めいめいが食べる分量に応じて、その羊を分けなければならない。

5 あなたがたの羊は傷のない一歳の雄でなければならない。それを子羊かやぎのうちから取らなければならない。

最初の過越の祭り(1)

第十の災いの前に

過越の祭りについて3 回に分けて学ぶ。エジプトの上に、すでに9 つの災いが下り、これから第十の災いが下ろうとしている。最後の災いは、エジプトの初子の死であるが、イスラエル人はその裁きを免れる。(1)「過越の祭り」は、ペサハ(ヘブル語)、または、パスカ(ギリシア語)と言う。(2)旧約聖書でも、新約聖書でも、イスラエルの祭りの中ではこの祭りへの言及が最も多くある。つまり、過越の祭りが最も重要な祭りだということである。(3)ユダヤ人たちは今でも毎年過越の祭りを祝うが、その起源は出エジプト記12 章にある。

羊一頭を用意する

【主】はモーセとアロンにこうお命じになった。「この月をあなたがたの月の始まりとし、これをあなたがたの年の最初の月とせよ」。(1)「この月」とは、ユダヤ暦の「アビブの月」で、バビロン捕囚以降は「ニサンの月」と呼ばれるようになる(ネヘ2:1、エス3:7 参照)。(2)この月が年の最初の月となる理由は、これが国の始まりの月となるからである。私たちもまた、クリスチャン生活の始まりとなった恵みのわざを思い起こし、【主】の御名を称えよう。「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」(2 コリ5:17)
さらに【主】はこうお命じになった。「この月の十日に、おのおのその父祖の家ごとに、羊一頭を、すなわち、家族ごとに羊一頭を用意しなさい」。(1)ニサンの月の10 日に、家族ごとに羊1 頭を用意する。人数が少ない場合は、隣人とそれを分かち合う。(2)用意する羊の条件は、傷がないこと、 1 歳の雄であること、子羊かやぎのうちから取ること、などである。(3)その羊を、ニサンの月の14 日までよく見守る。
【主】への捧げ物は、混じりけのないもの、最高のものでなければならない。新約時代に生きる私たちにとっては、その捧げ物とは自分自身である。「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、きよい、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です」(ロマ12:1)。献身の生活は、牧師や伝道者だけでなく、すべてのクリスチャンが実行すべきものである。全き献身には、主からの祝福と平安が伴うことを覚えよう。きょうも、主がともにいてくださることに感謝しよう。

きょうの祈り

天の父よ。今あなたは私の心に語ってくださいました。どうか私を献身の生活へと導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

申命記7~8、箴言13