15 そこで、イスラエル人の人夫がしらたちは、パロのところに行き、叫んで言った。「なぜあなたのしもべどもを、このように扱うのですか。
16 あなたのしもべどもには、わらが与えられていません。それでも、彼らは私たちに、『れんがを作れ』と言っています。見てください。あなたのしもべどもは打たれています。しかし、いけないのはあなたの民なのです。」
17 パロは言った。「おまえたちはなまけ者だ。なまけ者なのだ。だから『私たちの【主】にいけにえをささげに行かせてください』と言っているのだ。
18 さあ、すぐに行って働け。わらは与えないが、おまえたちは割り当てどおりれんがを納めるのだ。」
イスラエル人の人夫頭たちは、パロに直訴した。「なぜあなたのしもべどもを、このように扱うのですか。あなたのしもべどもには、わらが与えられていません。それでも、彼らは私たちに、『れんがを作れ』と言っています。・・・しかし、いけないのはあなたの民なのです」。(1)イスラエル人の人夫頭たちは、パロは実情を知らないと思い込んでいたようである。彼らは、労役を厳しくせよという命令がパロから出されていたことを知らなかった。(2)彼らは、自分たちを「パロのしもべ」と呼び、保護を求めている。奴隷なので、確かに「パロのしもべ」であることに間違いはない。(3)彼らは、れんがの生産量が落ちているのは、エジプト人の監督たちの責任であると訴えた。
パロの回答は予想外のものであった。パロは、モーセの言葉をそのまま返してきた。「おまえたちはなまけ者だ。なまけ者なのだ。だから『私たちの【主】にいけにえをささげに行かせてください』と言っているのだ。さあ、すぐに行って働け。わらは与えないが、おまえたちは割り当てどおりれんがを納めるのだ」。(1)この回答を聞き、イスラエル人たちは、エジプトの監督たちがパロの命令で動いていたことを理解した。(2)わらは与えられないが、生産量は割り当てどおりに納めなければならない。これは、深刻な事態である。(3)パロがモーセの言葉を引用した理由は、この事態を招いたそもそもの原因は、モーセにあるということを印象付けるためである。(4)パロとイスラエル人の関係は、支配者と奴隷のそれである。イスラエル人たちは、自分たちは過剰な労働を強いられていると訴えたが、パロは「イスラエル人たちはなまけている」と断じた。両者の間には、越え難い溝がある。
私たちもまた、上に立つ人から誤解されたり、過小評価されたりすることがある。そのような場合、その状況の中に神が介入してくださるように祈り求めよう。神はすべてをご存じである。また、私たちがお仕えする主は、私たちとともにくびきを負ってくださるお方である。「わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです」(マタ11:29 ~30)。今、主イエスが与えてくださる平安を受け取ろう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。イスラエルの民の労苦を通して、私自身の労苦を考えることができました。私の主は、パロのような専制君主ではなく、恵み深いお方であることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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