61 そこにはマグダラのマリヤとほかのマリヤとが墓のほうを向いてすわっていた。
62 さて、次の日、すなわち備えの日の翌日、祭司長、パリサイ人たちはピラトのところに集まって、
63 こう言った。「閣下。あの、人をだます男がまだ生きていたとき、『自分は三日の後によみがえる』と言っていたのを思い出しました。
64 ですから、三日目まで墓の番をするように命じてください。そうでないと、弟子たちが来て、彼を盗み出して、『死人の中からよみがえった』と民衆に言うかもしれません。そうなると、この惑わしのほうが、前の場合より、もっとひどいことになります。」
65 ピラトは「番兵を出してやるから、行ってできるだけの番をさせるがよい」と彼らに言った。
66 そこで、彼らは行って、石に封印をし、番兵が墓の番をした。
イエスの復活が事実であることを証明する出来事がいくつか記録されている。まず、墓を観察する女たちを見てみよう。ガリラヤからエルサレムに上って来た婦人たちの幾人かが、イエスがどの墓に葬られたのかを注意深く確かめていた。「そこにはマグダラのマリヤとほかのマリヤとが墓のほうを向いてすわっていた」。彼女たちは、墓のほうを向いて座っていた。これは、非常に重要な事実である。もう一つ興味深いのは、安息日が明けたなら埋葬を完了させるつもりで、彼女たちが香料を準備していたことである。つまり、この時点では、彼女たちはイエスが復活することを全く期待していなかったのである。イエスの復活を予想し、期待した者はだれもいなかった。彼らの霊の目がまだ開かれていなかったからである。神は、弟子たちが期待した以上のことを行われた。そして今も、神は私たちの思いをはるかに超えて働いてくださる。ハレルヤ!
ユダヤ人の指導者たちは、イエスが復活の預言をしたことを知っていた(弟子たちでさえも忘れていたことを、敵が覚えているのは、まさに皮肉である)。それで、弟子たちが死体を盗んでいって、その後に復活のメッセージを語るのではないかと恐れた。もしそうなれば、事態は収拾がつかなくなる。そこで彼らは、ピラトのもとに行って、3 日間墓の番をして欲しいと願い出た。それに応答して、ピラトは2 つのことをした。(1)番兵を出して3 日間墓の番をさせることに同意した。ローマ法によれば、もし死体が盗まれたなら、番兵たちは死刑に処せられる。番兵たちにとって、命懸けの任務である。(2)この墓に封印をするように命じた。当時の墓は横穴式のものであるが、アリマタヤのヨセフは、丸型の墓石を転がして穴の入り口を閉じていた。番兵たちは、その墓石の上に「X」字にロープを張り、その上に粘土かロウを貼り付け、ローマのシールを押した。これで封印が完了した。墓石を動かせば、封印は破れてしまう。もしローマの封印を破れば、その者は死刑に処せられる。
イエスの復活は、このような状況の下で起こったのである。ローマの権威も、イエスの復活を阻止することはできなかった。それどころか、ローマの権威は意図せずして、主イエスの復活の信憑性を証言する役割を果たすことになる。主イエスは、きょうも生きていて、私たちを助け、導いてくださる。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。私たちの主イエスが、今も生きていて私たちの信仰を完成へと導いていてくださることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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