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マタイの福音書24:29 ~ 31

29 だが、これらの日の苦難に続いてすぐに、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象ばんしょうり動かされます。

30 そのとき、人の子のしるしが天に現れます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能たいのうかがやかしい栄光をびて天の雲に乗って来るのを見るのです。

31 人の子は大きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで、四方からその選びの民を集めます。

メシア再臨のしるし

人の子のしるし

「再臨はいつか、また、そのしるしは何か」というのが、弟子たちの第2 の質問であった。きょうの箇所で、イエスはその質問にお答えになる。(1)これらの日の苦難(大患難時代)に続いて、世界が暗黒に覆われ、天変地異が起こる。太陽や月の光が消え、天の万象が揺り動かされる。(2)その暗黒状態の中に、突然光が差し込む。これは、シャカイナ・グローリーのことである。この光こそ、「人の子のしるし」(再臨のしるし)である。(3)その時、人の子(王なるイエス)が、天の雲に乗って来るのを地上のあらゆる種族が目撃する。不信仰者である彼らは、悲しみながら再臨のメシアを見るようになる。

復習

これで、イエスは3 つの質問のすべてに答えたことになる。(1)第1 の質問:「いつ、神殿崩壊という出来事が起こるのか。また、そのしるしは何か」。その答えは、「敵がエルサレムを包囲したら、それが神殿崩壊のしるしである」というものであった(ルカの福音書21:20 ~24 にだけ記録されており、マタイの福音書にはない)。このしるしは、紀元66 年に与えられた。(2)第2 の質問:「メシアの再臨はいつ起こるのか。また、そのしるしは何か」。その答えは、「世界の暗黒を破るシャカイナ・グローリーの光が再臨のしるしである」であった。(3)第3 の質問:「世の終わりに突入するのはいつか。また、世の終わりに突入したというしるしは何か。」その答えは、「世界大戦がしるしである」であった。第一次世界大戦(1914 ~18 年)が、このしるしとなった。
「人の子は大きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで、四方からその選びの民を集めます」(31 節)。この聖句は、イスラエルの民が約束の地に回復されることの預言である。この預言が最終的に成就するのは、再臨の後である。 再臨のイエスは、御使いたちを世界中に遣わす。 御使いたちは、離散の地にいるイスラエルの民を、世界各地から約束の地に呼び集める(イザ27:12 ~13 参照)。
神殿崩壊のしるしと、世の終わりに突入したことのしるしは、すでに与えられた。再臨のしるしは、まだ与えられていないが、やがて与えられる。神の約束は必ず成就すると信じる人は、決して絶望することがない。私たちには、メシア再臨への準備ができているだろうか。悲しみながら再臨のメシアを迎えることのないように、今という時に、自らの信仰を確立しようではないか。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。メシアの再臨を、喜びをもって迎えることができますように、今私の信仰を強めてください。きょうも真実なるあなたを見上げつつ希望をもって歩みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第二1~2、ヨハネの黙示録9