37 ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者。わたしは、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。
38 見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。
39 あなたがたに告げます。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたが言うときまで、あなたがたは今後決してわたしを見ることはありません。」
この箇所はわずか3 節であるが、非常に重要な内容を含んでいる。① 37 節は、イエスの公生涯のまとめである。② 38 ~39 節は、預言のことばである。
イエスは、3 年半にわたるご自身の公生涯を次のようにまとめておられる。(1)「わたしは、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか」。今、イエスが行われた数々の奇跡、あわれみのわざ、愛のメッセージなどを思い起こしてみよう。それはまるで、めんどりがひなを翼の下に集めるような働きであった。(2)「それなのに、あなたがたはそれを好まなかった」。これがユダヤ人の指導者たちと民衆の姿であった。彼らは、イエスがメシアであることを認めようとはしなかった。そして今も、大半のユダヤ人たちがイエスを拒否し続けている。イエスは彼らの不信仰を見て涙を流されたが、その状況は今も同じである。
次にイエスは、これから起こることを預言された。(1)「見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される」。この預言は、紀元70 年に成就した。「あなたがたの家」とは、神殿のことであろう。(2)「『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたが言うときまで、あなたがたは今後決してわたしを見ることはありません」。これはきわめて重要な預言である。この聖句は、イエスの再臨の条件がなんであるかを預言している。「祝福あれ。主の御名によって来られる方に」というのは、詩篇118:26 からの引用で、メシアを迎える祈りの言葉である。つまり、ユダヤ人たちがイエスをメシアとして歓迎するようになって初めて、イエスが地上に再臨されるということである。サタンは、それを阻止するために、ユダヤ人たちを抹殺しようとしてきた。それが、反ユダヤ主義が起こる理由である。十字軍、ポグロム(大虐殺)、ホロコーストなどの悲劇の背後には、サタンの暗躍がある。もしメシアが再臨したなら、サタンは滅びるしかない。しかし、もしユダヤ人たちが地上からいなくなるなら、メシアの再臨がなくなり、サタンは安泰となる。
ユダヤ人伝道が重要である理由は、ここにある。ユダヤ人に福音を伝えることは、究極的には、主イエスの再臨を来たらせるための営みである。ユダヤ人伝道と異邦人伝道は、車の両輪のようなものである。ユダヤ人の救いのために祈ろう。再臨を待ち望みつつ、神への恐れをもって地上生涯を全うしようではないか。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。ユダヤ人の救いは、メシア再臨の前提条件であることを学びました。私の内に、ユダヤ人に対する愛を増し加えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
(※編集部より:きょうの祈り に間違いがございましたので訂正いたしました。)
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歴代誌 第一14~15、詩篇135 ~ 136
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