サポートする

創世記36:31~37:1

31 イスラエル人の王が治める以前、エドムの地で治めた王たちは次のとおり。

32 ベオルの子ベラがエドムで治め、その町の名はディヌハバであった。

33 ベラが死ぬと、代わりにボツラから出たゼラフの子ヨバブが王となった。

34 ヨバブが死ぬと、代わりにテマン人の地から出たフシャムが王となった。

35 フシャムが死ぬと、代わりに、モアブの野でミデヤン人を打ち破ったベダデの子ハダデが王となった。その町の名はアビテであった。

36 ハダデが死ぬと、代わりにマスレカから出たサムラが王となった。

37 サムラが死ぬと、代わりにレホボテ・ハナハルから出たサウルが王となった。

38 サウルが死ぬと、代わりにアクボルの子バアル・ハナンが王となった。

39 アクボルの子バアル・ハナンが死ぬと、代わりにハダルが王となった。その町の名はパウであった。彼の妻の名はメヘタブエルで、メ・ザハブの娘マテレデの娘であった。

40 エサウから出た首長の名は、その氏族とその場所によって、その名をあげると次のとおり。首長ティムナ、首長アルワ、首長エテテ、

41 首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、

42 首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、

43 首長マグディエル、首長イラム。これらの者は、彼らの所有地での部落ごとにあげた、エドムの首長たちである。エドム人の先祖はエサウである。

37 章

1 ヤコブは、父が一時滞在していた地、カナンの地に住んでいた。

エサウとヤコブの分離

エドムの王たち

エドムの地の王たちの名が列記される。(1)この地の王たちは、世襲せしゅうではなかった。後継こうけいの王の名が、前王のそれとは異なっていることに注目しよう。王たちは、民の総意(選挙)で選ばれていた。王の住んでいた町が、その王の統治期間、首都となった。(2)31 節には「イスラエル人の王が治める以前」という表現がある。イスラエルにも王の約束が与えられていたが、その約束が成就するはるか前に、エドム人たちは王を得ていた。(3)王のリストの最後に出て来るのはハダル(39節)である。この王がモーセの時代に、イスラエルの民の横断を妨害した人物と思われる(民20:14 ~21 参照)。「こうして、エドムはイスラエルにその領土を通らせようとしなかったので、イスラエルは彼の所から方向を変えて去った」(民20:21)。
次に、エサウから出た首長(族長)たちの名が上げられている。ここでは、首長たちが支配する土地に強調点がある。彼らは、同時代に生きていたと思われる。

エサウとヤコブの分離

エサウとヤコブは、分離して住むようになる。「ヤコブは、父が一時滞在していた地、カナンの地に住んでいた」。両者が分離して以降、エサウは聖書の記録から消える。(1)ヤコブの歴史(トルドット)に比べれば、エサウのそれは非常に短い。なぜなのか。聖書の記述法は、先に支流を扱い、次に本流に戻るというものである。聖書は、重要性のない事項には短いスペースしか割かないのだ。(2)エドムという名前に注目しよう。それは地名であるが、「赤い」という意味でもある。創世記25:30 にはこうあった。「エサウはヤコブに言った。『どうか、その赤いのを、そこの赤い物を私に食べさせてくれ。私はつかれているのだから』。それゆえ、彼の名はエドムと呼ばれた」。エドムという名前は、長子ちょうしの権利をかろんじたことをいつまでも記念するためのものとなった。
分離ということについて黙想してみよう。「神はこう言われました。『わたしは彼らの間に住み、また歩む。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。それゆえ、彼らの中から出て行き、彼らと分離せよ、と主は言われる。・・・そうすれば、わたしはあなたがたを受け入れ、わたしはあなたがたの父となり、あなたがたはわたしの息子、娘となる、と全能の主が言われる』」(2 コリ6:16 ~18)。私たちの人生にも、けがれた人物やものから離れるべき時が来る。神の御声みこえに聞き従おうではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。エサウを反面教師として、信仰の王道を歩ませてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第一28~29、箴言20