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創世記31:22~25

22 三日目に、ヤコブが逃げたことがラバンに知らされたので、

23 彼は身内の者たちを率いて、七日の道のりを、彼のあとを追って行き、ギルアデの山地でヤコブに追いついた。

24 しかし神は夜、夢にアラム人ラバンに現れて言われた。「あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ。」

25 ラバンがヤコブに追いついたときには、ヤコブは山地に天幕を張っていた。そこでラバンもギルアデの山地に身内の者たちと天幕を張った。

ラバンの追跡

3 日目に

ヤコブ逃亡の知らせがラバンに届いたのは、それから3 日目のことであった。「三日目に、ヤコブが逃げたことがラバンに知らされた」。(1)情報の伝達がこんなに遅れたのは、ラバンが2 つの群れの間に3 日の距離を置いていたからである。ラバンにとって、これは自業自得である。(2)ヤコブが逃げたことを知らされたラバンは、身内の者たちを率いて、7 日の道のりを追って行った。親戚の者、子どもたち、それに近隣の人たちもいたことであろう。ラバンが出発したのは、ヤコブが出発してから6 日が経過した時点である(家と羊の群れの場所の間を往復すると、6 日もかかる)。(3)ラバンの一行は、ギルアデの山地で、先を行くヤコブの一行に追い着いた。ヤコブが家を発ってから13 日目のことである。ヤコブは、家畜の大群を率いていたので、進む速度が遅かったようである。

ラバンへの語りかけ

ラバンがヤコブに追いついたのは、おそらく、夕刻のことであろう。ラバンは、その夜はそのまま休んで、翌朝、ヤコブと対決するつもりでいたと思われる。しかし、その夜、神の介入があった。「しかし神は夜、夢にアラム人ラバンに現れて言われた。『あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ』」。(1)神が夢の中で不信者に語りかける出来事は、これが最初ではない。創世記20:3 では、神がアビメレクに夢の中に現れ、アブラハムの妻サラに関して警告を発した。この警告によって、サラは無事に助け出された。(2)ここでは、神は夢の中で不信者であるラバンに現れ、ヤコブを攻撃してはならないとの警告を与えた。「事の善悪を論じないように気をつけよ」とは、「中立でいるように、非難しないように」ということである。より具体的には「ヤコブをパダン・アラムに戻そうと説得しないように」という意味である。(3)翌朝、ヤコブがギレアデの山地に天幕を張っているのを見て、ラバンもそこに天幕を張った。いよいよ、両者が対峙たいじする時がやって来たのだ。
この箇所から教訓を学ぼう。もしラバンがヤコブ一家のカナンの地への帰還を容認しないなら、それは、エジプトのパロがイスラエル人に対してしたことと同じで、実におろかで、恐ろしいことである。私たちに関しては、神の計画を妨害する者ではなく、それを推進する者となろうではないか。神の計画を推進している兄弟姉妹たちを、軽々しく批判すべきではない。

きょうの祈り

全知全能の神よ。あなたの御心に反する行いをするようなことがありませんように、私を助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

士師記9~10、ルカの福音書12