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創世記31:17~21

17 そこでヤコブは立って、彼の子たち、妻たちをらくだに乗せ、

18 また、すべての家畜と、彼が得たすべての財産、彼がパダン・アラムで自分自身のものとした家畜を追って、カナンの地にいる父イサクのところへ出かけた。

19 そのとき、ラバンは自分の羊の毛を刈るために出ていたので、ラケルは父の所有のテラフィムを盗み出した。

20 またヤコブは、アラム人ラバンにないしょにして、自分の逃げるのを彼に知らせなかった。

21 彼は自分の持ち物全部を持って逃げた。彼は旅立って、ユーフラテス川を渡り、ギルアデの山地へ向かった。

ヤコブ一家の逃亡

カナンの地へ

「そこでヤコブは立って、彼の子たち、妻たちをらくだに乗せ、また、すべての家畜と、彼が得たすべての財産、彼がパダン・アラムで自分自身のものとした家畜を追って、カナンの地にいる父イサクのところへ出かけた」。ヤコブが持って行ったものは、ラバンから盗んだものではない。(1)子たちと妻たちは、彼の家族である。(2)彼が得たすべての財産とあるが、これはヤコブが貿易商人でもあったことを示している。(3)「自分自身のものとした家畜」とは、過去6 年間で殖やした、彼自身の群れのことである。(4)向かう先は、もちろんカナンの地にいる父イサクのところである。彼は、カナンの地にこそ自分の将来があることを確信したのである。

テラフィム

ラバンは、遠くにいた自分の群れのところに出かけていた。ラケルは、父が留守の間に、父の家からテラフィムを盗み出した。テラフィムとは、小さな偶像(複数形。家族の守り神)のことである。と言っても、ラケルが偶像礼拝者であったということではない。当時の法律(ハムラビ法典)の規定によれば、テラフィムを所有していることが、財産の相続権の証明となった。ラケルがテラフィムを盗んだ目的は、父ラバンの財産をヤコブに相続させるためであった。彼女は、自分の知恵によってヤコブの財産を殖やそうとしたのであるが、それが後に大問題となる。
ヤコブは、一家を先導してユーフラテス川を渡り、ギルアデの山地に向かった。ギルアデの山地は、ヨルダン川の東にある高原で、カナンの地に入る前に通過する最後の場所である。ヤコブには、自分は神の声に従って行動しているという確信があった。(1)内的確信。パダン・アラムで20 年間働いたヤコブは、カナンの地への郷愁きょうしゅうを強く感じた。これは、「内的確信」、あるいは、「内的願望」と呼ばれるものである。(2)外的要因による確信。ヤコブとラバン一家の関係が悪化した。つまり、去るべき時が来たのである。これは、「外的要因」、あるいは、「状況による導き」と呼ばれるものである。(3)みことばによる確信。ヤコブは、「カナンの地に帰れ」という神からの語りかけを受けた。これは、「みことばのうながし」と呼ばれるものである。
以上の3 つの確信は、神の御心を求める際に必要不可欠なものである。自分のさとりではなく、神の知恵によって行動することを学ぼう。「心を尽くして主にり頼め。自分の悟りにたよるな」(箴3:5)

きょうの祈り

アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。自分の悟りによって行動することの多い私です。どうか、あなたの知恵を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

士師記7~8、箴言17