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創世記29:15~20

15 そのとき、ラバンはヤコブに言った。「あなたが私の親類だからといって、ただで私に仕えることもなかろう。どういう報酬がほしいか、言ってください。」

16 ラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレア、妹の名はラケルであった。

17 レアの目は弱々しかったが、ラケルは姿も顔だちも美しかった。

18 ヤコブはラケルを愛していた。それで、「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間あなたに仕えましょう」と言った。

19 するとラバンは、「娘を他人にやるよりは、あなたにあげるほうが良い。私のところにとどまっていなさい」と言った。

20 ヤコブはラケルのために七年間仕えた。ヤコブは彼女を愛していたので、それもほんの数日のように思われた。

7 年の労働

ラバンの提案

ヤコブが忠実に働いているのを見て、ラバンは正当な賃金を支払うことを提案した。その背後には、ヤコブのような優秀な羊飼いを失いたくないという思いがあったと思われる。ラバンのこの言葉によって、ヤコブは心の中にあった思いを率直に伝えることができた。
ところで、ここで挿入句(16 ~17 節)が入る。「ラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレア、妹の名はラケルであった」。(1)レアとは、「野生の牛」(アンテロープ。オリックス、インパラなど)の意味で、ラケルとは、「雌の子羊」の意味である。(2)レアとラケルの対比がなされている。「レアの目は弱々しかったが、ラケルは姿も顔だちも美しかった」。レアは視力に問題があったと思われる。いずれにしても、ラケルがレアよりも容姿端麗ようしたんれいな娘であったことが強調されている。

ヤコブの願い

ヤコブは、「私はあなたの下の娘ラケルのために7 年間あなたに仕えましょう」と申し出た。これは、7 年後に結婚したいという申し出である。ヤコブは、花嫁料を持っていなかったので、7 年間の賃金を花嫁料とするという提案をしたのである。ラバンは、「娘を他人にやるよりは、あなたにあげるほうが良い。私のところにとどまっていなさい」と答えた。「私のところにとどまっていなさい」という言葉によって、合意が成立した。
「ヤコブはラケルのために7 年間仕えた。ヤコブは彼女を愛していたので、それもほんの数日のように思われた」。ヤコブは忠実に働いた。7 年間がほんの数日のように思われたとは、驚くべき現象である。彼は、自分が得るもの(ラケル)に比べれば、今の労苦は取るに足りないものであると考えたのである。また、ラケルとの日々の会話は、労苦を忘れさせるに十分なものであった。ヤコブのラケルに対する愛は、決して色あせることがなかった。
ヤコブのこの経験は、ローマ8:16 ~18 に書かれた真理と合致する。「・・・今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている栄光に比べれば、取るに足りないものと私は考えます」。私たちも、将来自分に与えられるものがどれほど素晴らしいものであるかを忘れている時は、労苦に押しつぶされそうになる。しかし、将来の希望を信仰の目で見るなら、試練に打ち勝つことができる。今、キリストにある希望を確認しようではないか。「7 年間がほんの数日のように思われる」生き方とはどのようなものなのか、黙想してみよう。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。将来私に与えられる栄光の素晴らしさを理解することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨシュア記5~6、ルカの福音書2