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創世記25:19 ~ 23

19 これはアブラハムの子イサクの歴史である。アブラハムはイサクを生んだ。

20 イサクが、パダン・アラムのアラム人ベトエルの娘で、アラム人ラバンの妹であるリベカを妻にめとったときは、四十歳であった。

21 イサクは自分の妻のために【主】に祈願した。彼女が不妊の女であったからである。【主】は彼の祈りに答えられた。それで彼の妻リベカはみごもった。

22 子どもたちが彼女の腹の中でぶつかり合うようになったとき、彼女は、「こんなことでは、いったいどうなるのでしょう。私は」と言った。そして【主】のみこころを求めに行った。

23 すると【主】は彼女に仰せられた。「二つの国があなたの胎内たいないにあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える。」

イサクの歴史

第8 のトルドット

創世記は11 のトルドット(歴史)に区分されるが、この箇所から、第8 のトルドット(歴史)である「イサクの歴史」(25:19 ~35:29)が始まる。(1)他のトルドット同様、「これはイサクの歴史である」というタイトルで始まっている。(2)「イサクの歴史」とは、イサクの息子たちに何が起こったかという記録である。(3)アブラハム、イサクという系図が再確認されている。
(1)イサクは40 歳で結婚した。妻はリベカで、パダン・アラムのアラム人(シリア人)ベトエルの娘であり、アラム人ラバンの妹でもあった。(2)リベカは不妊の女で、彼らには20 年間子が与えられなかった。(3)イサクはリベカのために【主】に祈願した。イサクの生活については記述がないが、【主】に祈ったことだけは書かれている。イサクは、父アブラハムのように「めかけ」によって子を得ることはしなかった。父母のいさかいと苦悩とを目撃していたからであろう。(4)そして、イサクの祈りは聞かれ、リベカは妊娠した。

子どもたちについての預言

「子どもたちが彼女の腹の中でぶつかり合うようになったとき、彼女は、『こんなことでは、いったいどうなるのでしょう。私は』と言った。そして主のみこころを求めに行った」。子どもたちが胎内で押し合ったので、リベカは不安になった。命の危険さえも感じたのである。彼女もまた、【主】に祈った。すると、【主】からの答えがあった。「すると主は彼女に仰せられた。『二つの国があなたの胎内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える』」
誕生の前から、弟(ヤコブ)がアブラハム契約の継承者に選ばれていた。神の選びは、不思議である。私たちもまた、キリストにあって選ばれた者である。ヨハネ15:16 には次のことばが記されている。「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです」。自分が神の選びの中にあることを認め、信仰によって応答しよう。私たちが選ばれた目的は、「・・・行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです」というものである。自分が置かれた境遇きょうぐうを不満に思うのではなく、与えられた条件の中で精一杯生きようではないか。選びと使命を自覚して生きる人は、幸いである。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私のような者を選び、召してくださったことを感謝します。信仰によって応答する者とならせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

民数記29~30、詩篇21 ~ 22