サポートする

創世記10:32

32 以上が、その国々にいる、ノアの子孫の諸氏族の家系である。大洪水の後にこれらから、諸国の民が地上に分かれ出たのであった。

創世記10 章のまとめ

10 章の要点

 一見、無味乾燥に見える創世記10 章の系図の中に、救済史における重要なポイントが隠されている。それを再確認してみよう。
 (1)創世記10 章には、セム、ハム、ヤペテを起源とする70 の氏族がリストアップされている。そこから、人類は同じ源を共有していることが分かる。つまり、「人類の単一性」が確認されているわけである。本来人類は、共通の先祖を持つ親戚同士なのである。
 (2)誕生の順番は、セム、ハム、ヤペテであるが、創世記10 章では、ヤペテ、ハム、セムの順に系図が展開していく。これは、メシアの家系につながらないものを先に取り上げ、最後に、本流を取り上げるという手法である。セムが最後に取り上げられているのは、セムの家系からメシアが誕生するからである。
 (3)神の摂理によって、諸部族(諸国)が世界各地に配置された。その際の基準になったのは、その地に住むイスラエル人の人口である。そのことを教えているのが、申命記32:8 ~ 9 である。「いと高き方が、国々に、相続地を持たせ、人の子らを、振り当てられたとき、イスラエルの子らの数にしたがって、国々の民の境を決められた。主の割り当て分はご自分の民であるから、ヤコブは主の相続地である」
 (4)歴代誌第一1:4 ~ 23 は、創世記10 章の内容をそのままコピーしている。つまり、創世記10 章に記録されているノアの系図は、後の時代のユダヤ人たちに、歴史的記録として受け入れられたということである。
 (5)創世記10 章は、「人類の単一性」と同時に、「人類の対立」をも描いている。対立の原因は、言語、地域、民族、政治などの違いである。
 (6)人類が対立するようになった原因は、創世記11 章のバベルの塔事件にある。これは、人類が結集して神に反抗した事件であるが、これをきっかけに、互いの言葉が通じなくなった。その結果、人類の対立が激化し、人々は各地へと拡散して行ったのである。
 (7)創世記10 章の記録を見ると、セムの系図は、アルパクシャデ→シェラフ→エベル→ペレグで終わっており、それ以降のペレグの子孫への言及はない。ところが、ペレグの系図は創世記11:10 以降で再開される。これは、ペレグがメシアの家系に連なる人物であることを示している。
 偉大なるかな、神の計画!キリスト教とは、世界観であり歴史観である。私たちも、聖書的世界観と歴史観を確立し、人類の歴史を支配しておられるイスラエルの神をほめたたえようではないか。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。あなたは歴史を支配しておられるお方です。あなたの御腕に抱かれて、日々導かれていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第二31~32、ヨハネの黙示録20