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創世記1:20〜23

20 神は仰せられた。「水には生き物が群がれ。鳥が地の上、天の大空を飛べ。」

21 神は、海の巨獣きょじゅうと、種類にしたがって、水に群がりうごめくすべての生き物と、種類にしたがって、翼のあるすべての鳥を創造された。神はそれを見て良しとされた。

22 神はそれらを祝福して仰せられた。「生めよ。ふえよ。海の水に満ちよ。また鳥は地にふえよ。」

23 夕があり、朝があった。第五日。

第5日

第2日目と第5日目の関係

 第2日目と第5日目には、相関関係がある。第2日目には「空」と「海」が造られ、第5日目には海に生きる生物と、空を飛ぶ鳥とが造られた。つまり、第2日目に造られた場所(空と海)に生物が満ちたということである。

7つのステップ

 第5日目にも7つのステップが見られる。(1)神がことばを発する。(2)神のことばの内容は宣告(命令)である。「水には生き物が群がれ。鳥が地の上、天の大空を飛べ」。(3)神の宣告が成就する。「神は、海の巨獣と、種類にしたがって、水に群がりうごめくすべての生き物と、種類にしたがって、翼のあるすべての鳥を創造された」「海の巨獣」は、ヘブル語で「タニニム(単数形タニン)」という。この言葉は、旧約聖書に14回出てくるが、新改訳聖書では、「海の巨獣」(創1:21)、「蛇」(出7:9)、「竜」(イザ27:1、51:9)、「わに」(エゼ32:2)、などと訳されている。創世記1:21で「タニニム」という言葉が出てくる理由は、バビロニア神話を始めとする異教の創造神話を否定するためである。それらの神話では、天地は、神々と海の巨獣の戦いの結果誕生したとされる。しかし、聖書の神は唯一至高のお方であり、すべての生き物を創造された創造主である。(4)第5日目には、区別するという神の行為はない。あえて言うなら、神は海の生き物と、空の生き物とを区別して創造された、ということであろう。(5)第5日目には、命名ではなく祝福という神の行為がある。これは、神がお語りになった最初の祝福のことばである。「生めよ、ふえよ、海の水に満ちよ、また鳥は地にふえよ」。(6)完成したものに対して神の評価が為される。「神は見て、良しとされた」というのがそれである。(7)締めくくりのことばが出てくる。「夕があり、朝があった」
 世界各地には種々の創造神話が存在している。日本には、古事記と日本書紀に記されている「国生み」の神話がある。創世記の創造物語は、それらの創造神話とは根本的に異なっている。三位一体の神は、無から有を生み出された。そこから地球の歴史が始まっている。創世記1章を思い起こすたびに、神第一に生きることを再確認しようではないか。一日の価値は、何を為し得たかによってではなく、どれだけ神を喜び、神とともに歩んだかによって判断されるべきである。被造世界の素晴らしさを観察しながら、それを創造された神の御名をたたえようではないか。

きょうの祈り

天地創造の神よ。きょうもあなたを喜び、あなたとともに歩むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エステル記3~4、詩篇117~118