1 モーセはイスラエルをみな呼び寄せて、彼らに言った。聞け、イスラエルよ。今日、私があなたがたの耳に語る掟と定めを。これを学び、守り行いなさい。
2 私たちの神、【主】はホレブで私たちと契約を結ばれた。
3 【主】はこの契約を私たちの先祖と結ばれたのではなく、今日ここに生きている私たち一人ひとりと結ばれたのである。
4 【主】はあの山で、火の中からあなたがたに顔と顔を合わせて語られた。
5 あのとき、私は【主】とあなたがたとの間に立ち、【主】のことばをあなたがたに告げた。あなたがたが火を恐れて、山に登らなかったからである。主は言われた。
モーセの律法の解説は、申命記5 章から始まる。この箇所は、そのためのイントロダクションである。「モーセはイスラエルをみな呼び寄せて、彼らに言った。聞け、イスラエルよ。今日、私があなたがたの耳に語る掟と定めを。これを学び、守り行いなさい。私たちの神、【主】はホレブで私たちと契約を結ばれた」。(1)「聞け、イスラエルよ」とは、厳粛な呼びかけである。これから語ろうとしていることが、非常に重要なものだということを表している。(2)イスラエルは、個人としても民としても、律法を守らなければ約束の地で祝福を受けることはない。つまり、彼らの生存が、律法への従順にかかっているということである。(3)シナイ山(ホレブ)で【主】がイスラエルと結ばれた契約を、シナイ契約と言う。モーセの律法は、シナイ契約の条項として与えられたものである。
「【主】はこの契約を私たちの先祖と結ばれたのではなく、今日ここに生きている私たち一人ひとりと結ばれたのである。【主】はあの山で、火の中からあなたがたに顔と顔を合わせて語られた」。(1)モーセが語りかけているのは、第2 世代のイスラエルの民で、出エジプト当時はまだ子どもであった。確かに子どもではあったが、彼らはシャカイナグローリーを目撃したことを鮮明に覚えていた。(2)そこでモーセは、シナイ契約は神が彼らの父親とだけ結んだものではなく、彼ら自身とも結ばれたものであることを強調する。(3)第1 世代と第2 世代は、出エジプトを体験し、シャカイナグローリーを目撃した。問題は、第3 世代、第4 世代である。彼らには、シャカイナグローリーを目撃した体験がない。今の世代の者たち(第2 世代)には、モーセの律法を守り偶像礼拝を避けることの重要性を、次の世代に伝える責任がある(申11:2 以下参照)。
「あのとき、私は【主】とあなたがたとの間に立ち、【主】のことばをあなたがたに告げた。あなたがたが火を恐れて、山に登らなかったからである。・・・」。モーセには、シナイ契約について語る資格があった。なぜなら、彼は【主】と民の間に立って、契約の仲介者となったからである。
私たちも、主が私たちのためにしてくださったことを、次の世代に伝える責務がある。信仰の継承は重要な問題である。自分が新しい契約にサインをし、永遠の救いに入れられていることを、次の世代に伝えようではないか。
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