23 私はそのとき、【主】に懇願して言った。
24 「【神】、主よ。あなたは、あなたの偉大さとあなたの力強い御手を、このしもべに示し始められました。あなたのわざ、あなたの力あるわざのようなことができる神が、天あるいは地にいるでしょうか。
25 どうか私が渡って行って、ヨルダン川の向こう側にある良い地、あの良い山地、またレバノンを見られるようにしてください。」
26 しかし【主】はあなたがたのゆえに私に激しく怒り、私の願いを聞き入れてくださらなかった。【主】は私に言われた。「もう十分だ。このことについて二度とわたしに語ってはならない。
27 ピスガの頂に登り、目を上げて西、北、南、東を見よ。あなたのその目でよく見よ。あなたがこのヨルダン川を渡ることはないからだ。
28 ヨシュアに命じ、彼を力づけ、彼を励ませ。彼がこの民の先頭に立って渡って行き、あなたが見るあの地を彼らに受け継がせるからだ。」
29 こうして私たちは、ベテ・ペオルの前にある谷にとどまった。
約束の地を目前にして、モーセは【主】にこう懇願した。「【神】、主よ。あなたは、あなたの偉大さとあなたの力強い御手を、このしもべに示し始められました。あなたのわざ、あなたの力あるわざのようなことができる神が、天あるいは地にいるでしょうか。どうか私が渡って行って、ヨルダン川の向こう側にある良い地、あの良い山地、またレバノンを見られるようにしてください」。(1)モーセは、メリバの水事件(岩を2 度打った)のために、約束の地に入ることを禁じられていた(民20:12)。これは、モーセにとって大変辛いことであった。生涯かけて、民を約束の地に導こうと努力して来たのに、自分はそこに入れないというのである。(2)そこでモーセは、なおも【主】に食い下がり懇願した。モーセが語る「神の偉大さ」とは、ヘシュボンの王シホンとバシャンの王オグに対する勝利のことであろう。モーセは、これらの戦いに参加することができた。そのため、【主】の御心が変化したのではないかと思い始めたようである。そこでモーセは、約束の地に入ることを許可して欲しいと【主】に懇願した。
「しかし【主】はあなたがたのゆえに私に激しく怒り、私の願いを聞き入れてくださらなかった。【主】は私に言われた。『もう十分だ。このことについて二度とわたしに語ってはならない。ピスガの頂に登り、目を上げて西、北、南、東を見よ。あなたのその目でよく見よ。あなたがこのヨルダン川を渡ることはないからだ』」。(1)モーセの執拗な祈りに、【主】は怒られた。しかし【主】は、ピスガの頂から約束の地を眺望することだけは許可された。ここは、【主】の憐れみが表現されている箇所である。【主】とモーセの親密な関係に注目しよう。
「ヨシュアに命じ、彼を力づけ、彼を励ませ。彼がこの民の先頭に立って渡って行き、あなたが見るあの地を彼らに受け継がせるからだ」。【主】が、後継者はヨシュアであることを示すのは、これが3 回目である(申1:38、3:21、3:28)。
「こうして私たちは、ベテ・ペオルの前にある谷にとどまった」。この谷は、モアブの野にある谷である。
ヨシュアを励ませという命令は、イスラエルの民に世代交代の事実を教えるためのものでもある。後継者を育てることは、良きリーダーの条件である。次世代の人材を育てるために何をすべきか、黙想してみよう。
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ゼカリヤ13〜14、テモテへの手紙 第二2
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