22 この知らせが、エルサレムにある教会に聞こえたので、彼らはバルナバをアンテオケに派遣した。
23 彼はそこに到着したとき、神の恵みを見て喜び、みなが心を堅く保って、常に主にとどまっているようにと励ました。
24 彼はりっぱな人物で、聖霊と信仰に満ちている人であった。こうして、大ぜいの人が主に導かれた。
「この知らせが、エルサレムにある教会に聞こえたので、彼らはバルナバをアンテオケに派遣した」。(1)多くの異邦人信者が教会に加えられると、教会内の人口バランスが崩れ、大混乱に陥る危険性があった。そこで、母教会であるエルサレム教会は、バルナバを派遣した。(2)バルナバは、レビ人、ディアスポラの地出身のヘレニストのユダヤ人、また使徒で、非常に信頼されていた人物である。エルサレム教会は、適任者を派遣したのである。
「彼はそこに到着したとき、神の恵みを見て喜び、みなが心を堅く保って、常に主にとどまっているようにと励ました。彼はりっぱな人物で、聖霊と信仰に満ちている人であった。こうして、大ぜいの人が主に導かれた」。(1)バルナバは、異邦人の救いは神の恵みによるものであると確信した。恵みは、喜びの源である。(2)バルナバは、兄弟たちを励ました。訳文の比較。「みなが心を堅く保って、常に主にとどまっているようにと励ました」(新改訳)。「心を堅く保っていつも主にとどまっているようにと、皆を励ました」(新改訳2017)。「固い決意をもって主から離れることのないようにと、皆に勧めた」(新共同訳)。「主に対する信仰を揺るがない心で持ちつづけるようにと、みんなの者を励ました」(口語訳)。この中では、口語訳が優れている。(3)感動的な霊的体験の後に、空白がやって来る。異教的な町に住む者には、誘惑がやって来る。バルナバは、それを知っていて、新しい信者たちを励ましたのである。(4)バルナバの人物像は、次の3点である。①立派な人物であった。②聖霊に満ちていた。③信仰に満ちていた。
「こうして、大ぜいの人が主に導かれた」。訳文の比較。「こうして、大勢の人たちが主に導かれた」(新改訳2017)。「こうして、多くの人が主へと導かれた」(新共同訳)。「こうして主に加わる人々が、大ぜいになった」(口語訳)。「ここに多くの人々、主に加はりたり」(文語訳)。口語訳と文語訳が優れている。英語では、「and much people was added unto the Lord.」(ASV)である。教会の人数が増加し、アンテオケ教会ではユダヤ人信者と異邦人信者が混在するようになった。
バルナバはそのままアンテオケに留まり、2 年ほど奉仕を続けたと思われる。自分一人の手に負えない段階になると、彼はサウロをそこに招くことになる。神の計画は、滞りなく進展している。神の御業を妨害するのは、私たちの不信仰だけであることを覚え、神への信頼を告白しようではないか。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたのご計画を疑うのではなく、信頼する者としてください。御霊によって満たしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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